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滅亡の光

【フィフス・エレメント】破壊するために創造する人類。ネタバレ徹底考察!

SFコラム
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Japan Sci-Fi ソル Ryo より

ネタバレあり
ここ地球は、破壊と創造が好きな種の星だった――?そんなラストのSF映画の金字塔「フィフス・エレメント」を徹底考察。皆様は、この映画どう思われましたか? 興味ある方はこちらコメント等お待ちしております!! それでは、いざ、SFの世界へ…!!

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「フィフス・エレメント」の考察 (Ryo)

「フィフス・エレメント」の出会い・あらすじ

本日のコラムは、ブルースウィルス主演・ミラ・ジョヴォヴィッチの出世作でもある97年公開のSF映画の金字塔「フィフス・エレメント」について。

西暦2214年。邪悪な宇宙生命体(ミスター・シャドー)の襲撃により、人類は絶滅の危機を迎えていた。悪を滅ぼせるのは、かつてある宇宙人がエジプトに託した最終兵器のみ。それは、宇宙の平和をつかさどる4つの要素の頂点に立つ第5要素(フィフス・エレメント)である。
その至高の存在とされる第5要素のオレンジ色の髪の女性リー・ルー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)と元宇宙連邦軍特殊部隊で今はタクシードライバーのコーベン(ブルース・ウィルス)が結託して宇宙を舞台に死闘を繰り広げるSFエンターテイメントの超大作、というのが主なあらすじである。

この映画は当時中学生の頃に初めて観たのだが、登場人物が多く誰が誰の味方なのかよく分からないままストーリーを2時間追えず、正直よく分からずに終わってしまった記憶がある(中学生のボクの頭が弱かったという側面も考慮すべきだろう)。

というのも、近未来の宇宙を舞台にしたSF映画で、確かに「車が空を飛ぶ」「ばかでかい宇宙船」「かっこういい銃」などがあって良いのだが、戦闘シーンはSFバトルというよりはアクション映画に近い。宇宙での戦闘シーンや近未来兵器で戦うシーンに焦点を置いているというよりは、様々な人の陰謀が錯綜するドラマ要素の方が強いように、当時中坊の脳が感じたからであろう。

The Fifth Element:(C) 1997 Gaumont/Sony Pictures Entertainment/KADOKAWA HERALD PICTURES, INC.

The Fifth Element:(C) 1997 Gaumont/Sony Pictures Entertainment/KADOKAWA HERALD PICTURES, INC.

ただし、ちゃんとストーリーを追っていけば(全然難しくない笑)、正義と悪の戦いを描くシンプルかつ面白いSF映画であり、当時1997年の技術とは思えない世界観が出来上がっている。

見どころは①ポップでコミカルな娯楽要素満載の展開、②レトロな近未来を感じさせる世界観、③破壊と創造が好きな人類へのメッセージ の3点ではないだろうか。

ポップでコミカルな娯楽SF映画

この映画はアメリカ人が好きそうなポップさとコミカルさを兼ね備えている。ひとつひとつのセリフに(オチがあるという意味で)無駄がなくウィットに富んでおり、ぽんぽんとコミカルに会話が展開していく脚本構成は非常によく出来ているように思える。

また、ブルースウィルス演じるコーベンというあるおじさんが、ひょんなことから少女と出会って、強大な敵と遭遇し、世界を救うという展開そのものがアメリカ人好みの娯楽映画のような気もする。

ちなみに、(本作では近未来的な)銃で連発して敵を倒していくシーンは、ダイハードそっくりであるし、火だるまになった惑星が地球に衝突しそうになってそれを阻止するのはアルマゲドンそのものであり、これはブルースウィルスファンの心をくすぐるのではないだろうか笑

創り込まれた近未来SFの世界観

この映画、製作費はなんと100億円だ。同年公開のジュラシックパーク「ロストワールド」と同等らしい。その為、常に臨場感があり近未来にいるような気分に浸ることができるのだが、同時に現在に通ずるレトロ感をあえて仕込んでいる点が巧みだ。
(そもそもリュック・ベッソン監督は当時16歳でこの脚本を思いついたというのだから本当にすごい)

これ乗りたい~~~笑
The Fifth Element:(C) 1997 Gaumont/Sony Pictures Entertainment/KADOKAWA HERALD PICTURES, INC.

例えば、タクシーやパトカー、屋台が存在している。今から200年近く先の近未来であれば不要かもしれないそういった存在を、敢えて仕込んでいるようにも思える。そのおかげで、人間の運転するパトカーが人間である主人公を追うシーンは、どこか現在のアクションシーンと重なるところがあり、懐かしさまたは親しみを覚えてしまう。あれだけ技術の発展している文明であれば、ターミネーターのような存在がいてもおかしくない時代に、である。

また、ラジオや電話、オペラもまだ残っており、今みてもどこか親しみを覚える近しい文明社会である。この辺はディストピア映画や退廃した近未来SFとは正反対で、コメディあふれる楽しい世界観の近未来を表現している作品であるので、シリアスなSFが好きな方はおそらくまったく趣味の合わない世界だ。

SF好きにとっては、巨大な宇宙船が登場するシーンや武器商人ゾーグが使う近未来的な武器、いかにも地球外生命体のような宇宙人は見ものかもしれない。その細部までこだわるルックスはスターウォーズにも似ているものがあり、世界観の創り込みはいい勝負だと感じる。終盤のオペラ演奏と並行して繰り広げられるアクションのシーンも、激しい戦いがあり見どころである。

ただ、この映画が好きな人なら気づいていると思うが、実は主人公とその宿敵が一度も真っ向勝負をしていない。この点は、非常に珍しい[正義VS悪]の作品といえると思っているが、不思議とその「物足りなさ」を感じさせない。おそらく強烈に個性的な周りのキャラクターたちと2人のスターがそれを埋め合わせているのであろう。そう思うとキャスト陣の迫真の演技とベッソンによるこだわりのある演出は、今みても飽きないビジュアルとストーリーを兼ね備えている。

人間って、破壊するために創造するのね…
リー・ルー「人間って変わっているのね」に次ぐこの言葉は、人類に対してだ
The Fifth Element:(C) 1997 Gaumont/Sony Pictures Entertainment/KADOKAWA HERALD PICTURES, INC.

さて、最後に、この奥深いメッセージについて考える。
至高の存在リー・ルーは人類の戦争の歴史などを知ってから「人間って破壊するために創造するのね」とコーベンに言う。ただの娯楽映画かと思いきや、最後は思い切りメッセージのあるラストであると個人的には思っている。
なぜならば、火・水・風・土の4つの要素の次なるフィフス・エレメントは愛であるからだ。

考えさせられてしまう言葉・・・
The Fifth Element:(C) 1997 Gaumont/Sony Pictures Entertainment/KADOKAWA HERALD PICTURES, INC.

この映画をつまらないとする人も多いと聞くが、おそらくその「なんで愛が第5の構成要素なんや笑」といった気持ちが強いのではないかと思う。しかし、ボクは逆にそこがこの作品の魅力であると思うのだ。

自然なる要素でこの宇宙は創られている、という一般常識的な見解から外れ、愛という極めて漠然とした不完全なものを一要素として取り込むことで、この宇宙で生き残るためには単なる物理的戦闘能力だけではない、精神的に優れた高度な要素が必要であることを知らせてくれる。それは他の4要素とは違って、目には見えないどころか人為的に創造することができない心の世界に宿る。つまり、物理的な破壊と創造を好む地球人類にはある意味「苦手分野」であり、完全を目指す上で「必要不可欠」なピースなのである。
これはフィクションではありつつ、どこかこの宇宙の神秘性に迫る「現実的なロマン」を追求しているといえよう。

人類に、このフィフス・エレメントがあれば、戦争や殺人などなかったのではないか。

愛が不足している地球人類は、自らの欲のままに技術を発展させては、破壊と創造を繰り返すだけの存在となる。
それは宇宙という視点で見るとひどく「非効率」であり「お粗末」な高度文明社会という意味で、矛盾にあふれたアホな惑星である。

早くそれに気づきなさい。

(リー・ルーからかベッソンからか宇宙からか未来からか)誰かになんだかそういわれているような気がするラストに、ボクはこの映画の深さを思い知るのである。

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