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【12モンキーズ】ラスト飛行機の真相!矛盾もネタバレ考察&解説!

SF映画 考察・解説
ネタバレあり

矛盾ある?傑作タイムトラベルSF『12モンキーズ』ネタバレ感想で徹底考察&解説!
原作は?ラスト飛行機での『保険救済業』に隠された真相は?
声の主は老人?ボブって?
ホセは監視役?悪夢の意味は?キャサリンは知ってた?
続編ドラマもある名作を考察!

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Japan Sci-Fi ソル Ryo

12モンキーズ のネタバレ感想・考察・徹底解説 (Ryo)

本日は、1995年公開のSFタイムトラベル映画『12モンキーズ』(Twelve Monkeys)をネタバレ徹底考察!

20項目徹底解説します!

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  1. ブラピ×ブルース・ウィリスのSFタイムトラベル傑作!
  2. 囚人が過去に戻って世界を救う。続編テレビドラマは打ち切り!?
  3. 過去を変えれば未来も変わる!同一世界線のタイムトラベル映画
  4. なぜ囚人に任せたのか?2035年の科学者たちの恐るべき真意!
  5. なぜ「12モンキーズのトレードマーク」をヒントに送ったのか?
  6. 誰が真犯人か、2035年の科学者たちは分かっていたのか?
  7. 真犯人の位置を知るために…歯に盗聴器を組み込んでいた!?
  8. 謎の声の主は老人だったのか?以前に過去へ送られたボランティア?
  9. ホームレスが実在したことが何よりの証拠。他にもいろいろ説がある…
  10. 友人ホセの正体は”監視役”だった?なぜ銃を渡したのか
  11. ラスト、飛行機での「保険救済業だ」の意味は?ジョーンズの計画とは
  12. ジェームズの悪夢の正体は?自分が二人いた状態?
  13. 矛盾あり!? キャサリン「あなたを見たことがある」&ラストの微笑み
  14. 「2035年の野生動物」と「動物の解放」にはどんな意味が?
  15. “12モンキーズ”の意味は何?モンキービジネスと関係ある?
  16. 人類滅亡の警告!真犯人ピータース博士の目的は何だったのか?
  17. タイムトラベルが失敗しまくっている理由は?蜘蛛を食べたのは…
  18. 残る疑問:カーペットの清掃会社は本当に「あの連中」だったのか?
  19. 『清掃会社への電話番号』の謎に迫る3つの仮説。結論は…
  20. 結論:やっぱりよく出来た面白いタイムトラベル作品。

ブラピ×ブルース・ウィリスのSFタイムトラベル傑作!

監督はテリー・ギリアム

フランスの映像作家クリス・マルケルの短編映画『ラ・ジュテ』に影響された製作したらしいです。テリー・ギリアムはなかなかクセがあることから、好き嫌いがはっきりするようですね。

脚本は、『ブレードランナー』の脚本を改稿していたデヴィッド・ピープルズが手掛けています。確かにこのディストピア観は『ブレードランナー』に通ずるものがあるような気がします。

主演は『ダイ・ハード』シリーズでお馴染みのブルース・ウィリス。

肉体派アクション俳優というイメージですが、フィフス・エレメント』『シックス・センス』や『LOOPER/ルーパー』といったSF寄りの作品でも好演しています。

個人的に『シックス・センス』の彼はなかなか味があって良いなぁと思っていたりします。

そして、若かりし頃のブラッド・ピットが出ています。

彼はイケメン俳優という印象が強いので、今回の映画では本当にイレギュラーな気がします。頭いかれている役で、なかなか見られないキレッキレ演技をしています。

実はブラピがこの役を演じるのには経緯があります。

彼自身、実は同じような美少年キャラクターの役ばかりであることに不満を持っていました。そしてタイプ・キャストを嫌うギリアム監督とうまく合致し、今までやったことのない役を任されたのです。

しかし、その結果、本作で初めてゴールデングローブ助演男優賞を受賞、アカデミー助演男優賞にノミネートされるという快挙です。

ブラピ、おそるべしですね。

女優としてはマデリーン・ストウが出演。

メル・ギブソンの『ワンス・アンド・フォーエバー』にも出ていたんですね。

囚人が過去に戻って世界を救う。続編テレビドラマは打ち切り!?

さて、今作は「時間と記憶」をテーマにしたSFですが、公開当時は1995年

今見たらどこか既視感あるストーリー構成かもしれませんが、当時はかなり衝撃的な映画だったでしょう。実際、『ブレードランナー』レベルまでいかずともカルト的人気を誇っているといいます。

その証拠に、20年の時を経て、2015年から2018年にかけてテレビドラマ版が制作されています。
アメリカでの人気っぷりもよくわかります。

※2018年、シーズン4で打ち切りになったようですが、最終シーズンはなかなか面白かったという感想が多いようですね。

また、ウィルス拡散により人類の99%が死滅したという設定は、コロナや現代社会に警鐘を鳴らす意味合いもあり、最近また人気が復活しているように思えます。

人類滅亡を防ぐためにタイムトラベルをする!

という設定は他にもあるかもしれませんが、今作は

「囚人がタイムトラベルをして世界を救う」

点がユニークでもあるでしょう。

なぜ囚人なのか。

ここもしっかり納得のいく理由があるということが高評価の背景でもあると思います。

とはいえ、ギリアム作品ということもあるのか、どこかずっとむさくるしいというか、汚らしくクセが強い映画だと思います。「ホットな気分になりたい」「スカッとするアクションが見たい」という人にはあまり向かないSF作品かもしれませんね。

過去を変えれば未来も変わる!同一世界線のタイムトラベル映画

この映画はかなり入り組んでいるので、早速ネタバレから入ります。

まず、タイムトラベルものには2種類あります。

それは歴史改変が可能か、不可能か、ということです。

過去を変えることが可能であると、更にそこから二通りのタイプが存在します。

それは「同一世界線」なのか「分岐世界線」なのかという点です。

いわゆるパラレルワールドを採用している作品では「分岐世界線」が通用しますが、一つの世界線軸しかない映画だと「過去を変えれば未来も変わる」「未来が変わっちゃうから過去は変えちゃいけない」という展開が一般的です。

タイムトラベル系映画を考察する際はまずこの大前提を押さえておかないと、あっちこっちに考えが向いてしまうので、大事なポイントですね。

今作は、「同一世界線」しか存在しない前提で、「過去を変えれば未来も変わってしまう」映画であることは確かでしょう。

その根拠に、物語中盤でジェームズが第1次世界大戦に戻ったときに撮られた写真が、1996年に存在しています。

なぜ囚人に任せたのか?2035年の科学者たちの恐るべき真意!

この映画の一番のポイントは、

2035年の人間たちは、ジェームズに「感染初期のウイルス原株」を回収してほしいと思っていますが、その一方で、「過去を変えてほしくない」と思っている、

ということ。

これが究極の皮肉であり、映画に通底するテーマでもあると思います。

過去を変えてほしくない=ウィルスは拡散されたままで良い

という意味です。

なぜかというと、1996年に戻ってウィルス拡散を止めてしまった場合、未来は大きく変わり、現在の自分たちに大きな影響が生じてしまいます。もしかしたら消えてしまうでしょう。

2035年の人間にとって、過去は変わってほしくない。

変えてほしいのは1996年という過去ではなく、2035年からみた未来なのです。

ジェームズに原株を回収してもらったら、それを2035年の科学者が研究して、ワクチンをつくる。そして地上の浄化を行えば、不自由なく地球で暮らすことが可能になります。

実はただそれだけのシンプルな話なのです。

これで「なぜ囚人なのか」「もっと優秀なやつ派遣すればいいのに」「最初からウィルス拡散直前にいって止めれば早くない?」というポイントも納得がいきます。

タイムトラベルの精度がまだ高くないこともあり、囚人は実験台のようなもの。

ここで尊い人間を送って失敗してしまってはもったいないので、まずは囚人で「回収の任務」を試そうということなのです。

よく出来ているプロットだなぁと感心します。

では、このプロットを補足する根拠や真相を考察していきます。

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写真提供:アマナイメージズ
出典:12モンキーズ : 作品情報 – 映画.com

なぜ「12モンキーズのトレードマーク」をヒントに送ったのか?

この2035年の科学者たちの思惑を補足するものがあります。

冒頭でジェームズを送る際に

「12モンキーズ」のトレードマーク

がヒントだといっています。

なぜ科学者たちは「12モンキーズ」がヒントだと思ったのでしょうか。
しかも伝え方がすこし曖昧ではないでしょうか。

これもジェームズにあくまで「ウィルス拡散の阻止」ではなく「原株の回収」を求めていたからだと思われます。

直接「空港でウィルスが拡散される。その前に原株を回収してくれ」というと、ジェームズがウィルス拡散の阻止へ動いてしまうかもしれない。そうすると、2035年の世界に大きな影響が出てしまう。

そこで、「12モンキーズ」というヒントをたよりに、

・組織のトップであるジェフリー・ゴインズ
・その親であるリーランド・ゴインズ博士
・その助手であるピータース博士

あたりの「位置情報」を確保することが目的だったのです。

彼らの居場所が分かればウィルス原株をゲットできるからですね。

誰が真犯人か、2035年の科学者たちは分かっていたのか?

ここで、ひとつ疑問があります。

3人の中でだれが真犯人か、2035年の科学者たちは分かっていたのでしょうか?

これは作中では明確に描かれていませんが、ひとつ大きなヒントがあります。

それはジェームズがよくみる悪夢です。

よくみると微妙に夢が変わっています。

最初の方はジェフリーらしき人物が走っているのです。

途中から、走っている人物がピータースらしき人物になっています。

つまり、ジェフリーが当初(タイムトラベル1回目以前)は真犯人だったのではないでしょうか。

しかし、ジェームズがタイムトラベルをしていくなかで、ピータースにその役回りがやってきた、ということです。

2035年の科学者たちは、ジェフリーが主犯格であると思っていた一方、ウィルス拡散が阻止されて2035年の世界が変わってしまわないように都度都度ボランティア(タイムトラベルさせられる人間のことをそう呼称していました)を送って修正をかけていたはずです。

その結果、お鉢がピータースに回ってきていたのです。

何度もジェームズが戻されたり派遣されたりしているのは、その都度科学者たちが調整していた裏付けになると思います。

しかし、あくまでどんな2035年になっても科学者たちは「ウィルス原株」をゲットしたいだけなので、いつもその任務は同じで、毎回ウィルス拡散は起きてしまうというわけです。

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The Kobal Collection/WireImage.com
出典:12モンキーズ:作品情報|シネマトゥデイ

真犯人の位置を知るために…歯に盗聴器を組み込んでいた!?

少し話を戻します。

「真犯人の位置情報の確保」が科学者たちの目的でした。

しかし、どうやって位置情報を掴むのでしょうか?

それが中盤で出てきた「歯に盗聴器が組み込まれている」という話です。

ボランティアたちの居場所は、常に2035年の科学者たちによって把握されています。

ですので、仮に真犯人と思しき人物と接することが分かった場合は、その場所にタイムスリップして、原株を回収すればいいのです。

この「居場所」はもうひとつ大きな役割がありました。

それはボランティアたちを2035年に戻すときです。

2035年から過去に送る場合はタイムトラベルの装置があるので良いですが、過去に戻ってからどうやって連れ戻すかという課題が残ります。

そこで、科学者たちは歯に位置情報を植え込むことで、いつでも引きずり戻すことができる算段だったわけですね。(実際、脱走後に閉じ込められたジェームズは2035年に戻っています)

それでは「盗聴器」「位置情報」の話をジェームズに告げた「謎の声」は誰なのでしょうか。

謎の声の主は老人だったのか?以前に過去へ送られたボランティア?

「謎の声」の正体はいくつか考察されていますが、一番有力とされるのは、

以前に過去へ送られたボランティアの声

というもの。

実際、冒頭で科学者たちは過去に何度も送って失敗した、と言っていました。

つまり、何度もボランティアを送っては失敗しているわけで、その分過去にはボランティアたちが残っているのです。

(ジェームズが選ばれたのは、地上で危険な野生動物を避けながら昆虫採集ができるという、屈強な肉体と優れた記憶力があるからでした)

「過去に送られたボランティア」説の根拠はふたつあります。

一つ目は、ジェームズのことを「ボブ」と呼んでいること。

ジェームズの本名は「ジェームズ・コール」であり、「ボブ」とは関係ありません。

この「ボブ」は、暗号通信として慣用的に使われる「アリスとボブ」から由来していると見て間違いないでしょう。

つまり、過去のボランティアたちが同じくスパイとして送られた者へ「アリス」「ボブ」と呼ぶことによって情報連携を行っていたのです。

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出典:12モンキーズ:作品情報|シネマトゥデイ

ホームレスが実在したことが何よりの証拠。他にもいろいろ説がある…

二つ目の理由は、声の主だったホームレスが1996年に「実在」していたことです。

1996年にいるのに「歯の位置情報」のことを知っている、ということは、ほぼ間違いなく過去に送られたボランティアということになります。

ホームレスの老人も同じく過去のボランティアたちから、位置情報のことを告げられ、歯を抜いたのでしょう。それで2035年の科学者たちにバレることなく生きることができたのです。しかし、あまりにタイムトラベルを繰り返したせいで神経に支障をきたしており、あのように浮浪者となってしまったと考えると納得がいきます。

空港のトイレで聞こえた「声」も、あの個室にいたサラリーマンは関係なく、ただジェームズのもとへ聞こえていただけの声だったのです。

他にも「ジェームズの妄想」「科学者たちの声」「となりの独房にいる男の声」などの考察はありますが、どれも上記のような合点いく根拠がありません。

ですのでおそらく「過去へ送られたボランティア」ということかと思います。

友人ホセの正体は”監視役”だった?なぜ銃を渡したのか

過去へ送られたボランティアとして、キーとなる人物がいます。

それが、ジェームズと同じ独房にいたホセです。

彼は、ジェームズが誤って第1次世界大戦時に戻された時にも登場しています。

そして、空港で登場した際には「バカだな、歯を抜くなんて」とジェームズに告げています。

これらのことから言えることは、ホセは、ジェームズが任務遂行するための監視役だったのではないか、ということです。

監視役になぜ友人が選ばれたかというと、いざというときにホセの言うことを受け入れる可能性が高いからです。彼がしっかり「ウィルス原株の回収」を行えるような状態にするために、都度都度修正を行っていたのです。

空港でのシーンを整理します。

ジェームズの前に突如現れたホセが言ったセリフの趣旨は以下の二つ。

・歯を抜くなんて馬鹿だな
・我々に協力し、元の時代に戻れ。命令に従わなければキャサリンを撃つ(といって銃を渡す)

まずなぜ「歯を抜いた」ことをホセが知っているのでしょうか。

それはホセが科学者サイドの人間であり、ジェームズの情報を常に取り入れていたからです。ホセにとっても2035年の自分が消えてしまうことは避けたいので、科学者たちと目的が合致するのは頷けます。

そして「銃を渡す」ことにはどんな意味があったのでしょうか。

初見の時は「ピータースを撃ってほしいってことか」と思っていたのですが、上述の通りホセは科学者サイドの人間。しかも、自分で撃てばいいものをジェームズに渡しているのも怪しいです。

彼は、「銃をもってうろつく怪しいジェームズ」という状態をつくりたかったのです。
これにより警備員によってジェームズが撃たれ、ピータースは無事に飛行機に乗ります。

そして空港で無事にウィルスが拡散され始めます。

ラスト、飛行機での「保険救済業だ」の意味は?ジョーンズの計画とは

そして、機内ではピータース助手の隣に2035年にいたジョーンズ科学者がいます。

この科学者についても当初から様々な考察がありましたが、上述の通り、この科学者はピータースが無事にウィルスを拡散してくれたのを見届け、そしてホセの位置情報を頼りにタイムスリップしてきたのです。

「I’m in insurance.(=保険業界の者だ)」の意味は、

ジェームズが「ウィルス原株の回収」を失敗したときの「保険」

ということです。

その後飲み物を勧めているのを見ると、ピータースを眠らせるか死なせるかする予定なのでしょう。その隙に原株を回収し、2035年の未来へ戻る。

2035年の世界では、原株によって発明されたワクチンで平和な世の中が訪れるでしょう。

そういう意味では、ハッピーエンドなのかもしれません。

ネットでは「機内にいたジョーンズは1996年のジョーンズで、実は彼女がウィルスをばらまいた真犯人」という説もありましたが、2035年の時と顔はほぼ変わっていません。40年も経っているのにほぼ変わっていないという事は、2035年のジョーンズが1996年にやってきたと考えるのが妥当です。

これでこれで面白い考察だなと思いますので、厚化粧したとか解釈は自由ですが。

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出典:12モンキーズ:作品情報|シネマトゥデイ

ジェームズの悪夢の正体は?自分が二人いた状態?

ジェームズは空港で死んでしまいましたが、目の前には子供の頃の自分がいました。

あの空間には二人のジェームズがいたということになります。

冒頭からフラッシュバックで蘇っていた「誰かを追う男が刑事に撃たれ、女が駆け寄る」という空港の記憶は、彼が自分自身が撃たれるシーンだったのです。

あの幼いジェームズは2035年になったら1996年に送られるジェームズです。

そういう意味では、ちょっと悲しい運命を背負った男ということになりますね。

悪夢のフラッシュバックのシーンは、この映画では鍵を握るシーンでした。

「何の映像だろう?」と思ってずっと見ているのですが、まさか自分が撃たれているシーンとは思わなかったですね。やられました~。

ジェームズも、どうりで大人になっても思い出すわけです。

矛盾あり!? キャサリン「あなたを見たことがある」&ラストの微笑み

キャサリンといえば、ひとつ謎があります。

それは、空港で変装しているジェームズを見て、

「この格好のあなたを見たことがある」

と言っていることです。

キャサリンは、カサンドラ異常心理の研究者。

実は彼女をそうさせた原因は、過去に別人の変装ジェームズを見ていたからではないか?

そしてその偽物ジェームズは、今回の一件をつくるために過去へ送られたボランティアだったのではないか?

というこれまた究極な考察(笑)もネットにはあります。

しかし、残念ながらこれはメイキング映像で「辻褄が合わないことを承知でつくった」と言っているらしいです。。。

キャサリンは、空港で大人ジェームズが死んだときに、子供ジェームズを探している(なぜかそこにいることを知っている)ようにも見えます。そしてそのあと微笑んでいます。そうするとキャサリンもジェームズのような記憶がフラッシュバックしている可能性があるのですが、この辺はやはり「辻褄」よりも「ロマンティックさ」を重視したというところでしょうか。

キャサリンはジェームズが歯をぬくきっかけ(ジェームズが1996年の世界にいたいと思った要因)でもあるので、本筋的にはその役割を果たしていた、という方が適切でしょうか。

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「2035年の野生動物」と「動物の解放」にはどんな意味が?

この映画のどんでん返しとして、

ジェフリーは真犯人ではなく、ピータースが真犯人だった

という点があります。

どうみてもイカれたジェフリーがやるんだろ!

と思って観ているので、まさかピータースがやるとは、というところですよね。

ジェフリーの「12モンキーズ」は、実はただ単に動物を解放し、代わりに自分の親を檻に入れるという皮肉な活動を行っただけでした。

「12モンキーズ」と真犯人は無関係だったのでしょうか。

これは上述の通り、完全に無関係とはいえないと思います。

ジェフリー、ジェフリー親、ピータースはそれぞれ繋がっているので、誰かしらがウィルスを拡散させる運命にあったといえます。

そもそもジェフリーが1990年に精神病棟にいた理由は、父親の動物実験に反発して過激な活動をしようとしていたからでした。そして、ジェフリーがジェームズに対して発言した「金持ちの自分は利用されただけだ」という言葉から、「動物解放運動」という活動が何者かに利用されたことがわかります。

何に利用されたかまで言及していませんでしたが、おそらくピータースの陰謀ではないでしょうか?ジェームズの最初の方の悪夢ではジェフリーらしき人物がいることも踏まえると、ジェフリーとピータースが結託した過去もあったのかもしれません。

また、2035年に動物が野生化している現実と、ジェフリーが1996年に動物を解放した過去にも、何か繋がりがありそうですよね。動物の解放を見て安心した(=ウィルスの拡散は阻止され動物の解放だけで終わったと誤解した)ジェイムズがいたからこそ、ピータースの陰謀は実行されました。そういう意味では、「動物の解放」が「ウィルスを無事に拡散させる」パーツの一つだったように思えます。

“12モンキーズ”の意味は何?モンキービジネスと関係ある?

ところで、「12モンキーズ」とはどんな意味があったのでしょうか。

まず、円形になっていますが、これは「時計」を表していると思われます。

物語においてテーマとなる「時間」を象徴する存在として「12」であり、12個のモンキーがそれぞれ時刻を表している、という意味だと考えられます。

また、「12モンキーズ」のメンバーたちがテレビ室でアメリカのコメディアン・マルクス兄弟の『モンキー・ビジネス』という映画を見ているシーンがありました。

映画『モンキービジネス』は、でたらめからなにかが生まれていく、という話なので、今回の映画と似たテーマを持っていると思います。

細かいところまで意味を持たせていることに感心しますね笑

人類滅亡の警告!真犯人ピータース博士の目的は何だったのか?

真犯人ピータースの動機は何だったのでしょうか。

彼はキャサリンのサイン会で「あなたの歴史観には人類滅亡の警告が足りない」と告げています。

彼の動機はおそらく「私が警告しているのに、誰も気にしないことが気に食わない」といったところでしょう。

空港でウイルス原株の容器を開封して「何も見えないでしょう?」と言っている時に空気感染していることにも気にしていない様子を見ると、自分が死んでも良いので、人類を滅亡させたいという異常心理の持ち主だったことが分かります。

ちなみに機内で隣に座っていたジョーンズ科学者もきっと感染していますが、彼女はすぐにワクチンを2035年でつくるので安心しているのでしょう。空港内でもすぐに爆発的な感染が起きていたわけではないので、感染力はそこまで早くないと思われます。

タイムトラベルが失敗しまくっている理由は?蜘蛛を食べたのは…

ところで、今回、とにかくタイムトラベルに失敗しまくっています。

・2035年⇒1990年⇒2035年⇒1917年⇒2035年⇒1996年

そのせいでジェームズは精神的におかしくなり2035年の科学者たちに「お前たちは俺の妄想だ」とまで言っています。見ているこちら側もなにがなんだかよくわからなくなるのでジェームズはなにが現実か分からなくなるのは当然とも思えます笑
(※1996年に地上で歩くことができたという幸せも、2035年を憎悪の対象としてみる要因でしょう)

これは科学者たちのミスでしょうか?
それとも敢えてそうしたのでしょうか。

これも憶測ではありますが、完全にただのミスだと思われます。

タイムトラベルの精度が悪かったからこそ、過去に何度ボランティアを送っても成功しなかったのです。良かったら過去に失敗しているわけがありません。

別の言い方をすれば、タイムトラベルでミスることは運命論的に決まっていた、とも言えるかもしれません。それにしても、第1次世界大戦の時に戻ってしまうって一体どんだけ不具合が多いマシーンなんだって思いますが。。笑

また、ジェフリーと精神病院にいるとき、ジェームズがクモを食べるシーンがあります。

2035年では昆虫はレアなのでなにか重要なサンプルとして回収したのかな?と思いなにかの伏線になると思っていましたが、特になにもありませんでした。

ただ単に「クモが野生で食べられる!やっほー!」という嬉しい気持ちで食べていただけでしょうw

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残る疑問:カーペットの清掃会社は本当に「あの連中」だったのか?

最後に、時々登場する「清掃会社」についても考察してみます。

キャサリンがジェームズが「2035年の科学者たちと連絡を取るための電話番号」という番号にかけると、カーペットの清掃会社に繋がります。

ジェームズの妄想だったと思ったキャサリンでしたが、そこにいれた留守電のメッセージを、ジェームズが知っていたということに気付き、やはりジェームズの妄想でなかったことが分かってしまいます

そして、最後空港でジェームズは電話をかけると、

「本当にカーペットの清掃会社なら、幸せな一生を送ってくれ。だがもしあの連中なら「12モンキーズ」の事は忘れてくれ、あいつらは犯人じゃない。とにかく俺は任務を果たした、もう戻らない」

と告げます。

ジェームズの中では、キャサリンのメッセージの一件から、あの連中(2035年の科学者たち)の拠点ということでおおよそ断定していたのでしょう。

さて、本当はどうだったのか?

これはどっちか分からない、という結論になると思います。

『清掃会社への電話番号』の謎に迫る3つの仮説。結論は…

そもそも三つ可能性があります。

①電話番号は、清掃会社を装った、1996年当時の科学者たちに繋がる番号
②電話番号は、清掃会社を装った、2035年の科学者たちに繋がる番号

③電話番号は、1996年当時に実在した清掃会社に繋がる番号

ホセが「電話で逆探知したんだ。5分前でも30年前で同じ事さ」とジェームズにこの後いうシーンがあります。これは①②③どれでも理解できてしまいます。

歯(盗聴器)がなくなった科学者たちは、電話番号という手段でジェームズの位置を突き止めたのではないでしょうか。その場所が分かったため、ホセが駆けつけて、上述の通り銃を渡した、という展開が濃厚だと思われます。

しかし、これはあくまで2035年の科学者たちが逆探知用に設定した電話番号ということの証明にすぎず、①②どちらかを証明する材料にはなりえないのです。

①の場合、2035年の科学者たちが96年当時の科学者たちをコントロールするのは難しそうですし、②の場合、時間を超えて未来に電話するというのも技術的に無理な来ます(タイムマシンで失敗しまくっている技術レベルですから)。

ということで、③本当にただの清掃会社だった可能性もあるわけです。

ここ、結論が出た方がいればコメントで教えてください笑

結論:やっぱりよく出来た面白いタイムトラベル作品。

ということで長い考察でしたが、これで終わりにしたいと思います。

こういうタイムトラベル系の中でもよく出来た作品だなぁと思っています。
こうやって沢山考察できるというのもスゴイです。ボリューム詰まっていますが笑

やっぱり味噌は「ウィルス拡散は阻止してほしくない(過去を大きく変えないでほしい)」「囚人を実験にして原株を回収する作戦を実行したい」という2035年の科学者たちの欲望による物語ということ。

決してブルース・ウィリスが格好良く世界を救うエンタメではないことに、なにかこの作品の奥深さを感じてしまうのです。SFもラブロマンスもつめこんで、結果こういう哲学的なメッセージも感じさせる傑作ではないでしょうか。(ちょっと汚らしい作風が賛否分かれますが)

ちなみに、エンドロールで流れるのはルイ・アームストロングの「ワンダフル・ワールド(この素晴らしき世界)」。

素晴らしき世界。なんとも皮肉なメッセージともいえますね。
それとも2035年ではワクチンができるので「素晴らしい」という意味でしょうか?

それではまた!

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