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【遊星からの物体X 2011】前作と徹底比較してネタバレ考察!!

SFコラム
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Japan Sci-Fi ソル Ryo より

ネタバレあり
あの不朽の名作「遊星からの物体X」から実に30年のファーストコンタクト。1作目からの伏線回収を徹底考察し、いったいどこがどう繋がっているのかを比較。SF好きはぜひご覧ください!!皆様のご意見もお待ちしてます☆ いざ、SFの世界へ…!!

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遊星からの物体X ファーストコンタクトの考察 (Ryo)

遊星からの物体X ファーストコンタクトのあらすじ

さて、本作は82年の「遊星からの物体X」のプリクエル(前日譚)を描くSFホラー映画です。
2011年公開なので約30年ぶりの関連作品です!!

元々は、1951年に「遊星よりの物体X」があり、82年に話題を呼んだ「遊星からの物体X」がありますが、今回は82年の前日談なので、51年版とは関係性がないです。(ストーリーは似ていますが…)

82年版では、「物体」によって全滅したノルウェー調査隊の基地のことはあまり語られておりませんでした。本作品では、どのように彼らが「物体」と出会い、戦い、そして全滅にいたったかがメインストーリーであり、1作目と整合がつくように忠実に再現されています。

主にアニマトロニクスで撮影されていた1作目と違い、CG技術が施された本作品は「物体」の動きが非常にスムーズであり、スピード感あるのでちょっと別の意味での恐怖が増しています。

さて、本作品の見どころは、
①1作目へ繋がる忠実な前日譚の構成
②CGによる迫力のある不気味な緊迫感
③ラストの解釈とは

に絞って考察してまいります。

同化を繰り返す物体 VS 人間
The Thing:(C) 2011 Universal Pictures
緻密な整合性ゆえの緊迫感

色々な事情があったかと思いますが、おそらく82年のジョン・カーペンター監督製作の映画以上のものはどのみちつくるのは難しかったでしょう。大概、1作目で大うけした映画以上のものを作るのは、世間的に期待値が高い分だけかなり至難の業であり、ましてこの作品に関しては映像をCGにしただけで物語として面白くなることはまずなさそうです。
おそらくそこを察してた製作班がリメイクではなく「前日談」にしたのは、非常に賢い選択だったと思います。1作目の焼き直しのようなシーンも作ってファンを喜ばせつつ、まったく違うストーリーとして1作目と整合を持たせていく。物語的にも商業的にもうまいプロットだなと思います。

さらに、前日談が大雑把に結びついているというパターンもシリーズ映画としては見かけるところですが、近作品は地上に細かいところまで(描写的に細部まで)整合がとれているのが素晴らしい点です。

例えば、「内側をくり抜かれた巨大な氷塊」があり、正直1作目の時点ではなにがそこに入っていたのかよくわかりません。ただし、今作ではちゃんと同じ場所で同じサイズの氷塊が最終的にはくり抜かれて終わるようになっています。観ていて、まるで出来レーススタイルのタイムスリップ系映画を観ている感覚なので、おそらく82年版が好きな方はこれはこれでうれしい演出だったでしょう。

他にも、1作目でその醜さから話題を呼んだ「2つの人物の顔が融合した謎の焼死体」も、どのように生まれたのかが描かれています。細かく見ていくと沢山の伏線が回収されており、1作目では視聴者の解釈に委ねられていたものが鮮明になる感覚は非常に面白いのではないでしょうか。

下記、4つほど発見したものを挙げておきます。
ほかに、宇宙船や建物に関しても同様につながっているようですよ。

1982 遊星からの物体X
(John Carpenter’s) The Thing:(C) 1982 Universal Pictures

くり抜かれた氷塊のシーン
何が入っていたのか推察しかできなかったあの頃。

2011 遊星からの物体X ファーストコンタクト
The Thing:(C) 2011 Universal Pictures

これが真相だ!

1982 遊星からの物体X
(John Carpenter’s) The Thing:(C) 1982 Universal Pictures

2体が合体して焼死体シーン。
本作品の印象的な映像の一つであるが、いったいどうしてこうなったのか不明だったあの頃。

2011 遊星からの物体X ファーストコンタクト
The Thing:(C) 2011 Universal Pictures

これが真相だ!

1982 遊星からの物体X
(John Carpenter’s) The Thing:(C) 1982 Universal Pictures

斧が壁に刺さっているシーン。さりげないので記憶に薄いところですが、しっかり回収しにくるとは思っていなかったあの頃。
(後ろにみえる壁の穴も、再現されていたような…)

2011 遊星からの物体X ファーストコンタクト
The Thing:(C) 2011 Universal Pictures

これが真相だ!

1982 遊星からの物体X
(John Carpenter’s) The Thing:(C) 1982 Universal Pictures

無線機の前で首を切って死亡している男性。
30年後、エンドクレジットでさりげなく回収されるとは思っていなかったあの頃。

2011 遊星からの物体X ファーストコンタクト
The Thing:(C) 2011 Universal Pictures

これが真相だ!

たっぷり懐かしんでいただけましたでしょうか。笑
これわかってからまた観るのも面白いかもしれないですね♪

CGによる迫力のある不気味な緊迫感

さて、本作は82年版と違ってCG技術をふんだんに活用していることもあり、物体の動きが非常にスピード感あり恐怖が増しています。82年版は生々しさのある不気味さでしたが、今作は生々しさというよりはこのスピード感がハラハラの要素になっています。

ただ、物体の造形は82年版のクリーチャー要素を思い立たせるものが多く、「あーこんなのいたな!」とか「こいつあれにそっくりだ!」といったシーンも多いですね。笑

より醜くリアルな「物体」….。この解剖シーンもどこか重なるところが…。
The Thing:(C) 2011 Universal Pictures

また、おそらくファンお待ちかねの「誰が物体かわからないゾクゾク感」の演出も非常にご丁寧に行っています。これがやはりこの作品の見どころですよね。前作の血液検査シーンに似たようなシーンもあれば、非常に知的な物体が人間を騙して襲い掛かってくるシーンもあります。

「シャワー室の血が消えていた」とか、ラストで二人になってから「ピアスが逆だ」なんてシーンはゾクゾクが止まらないです泣

閉鎖状況での疑い合う人間心理・・・非常に巧みです
The Thing:(C) 2011 Universal Pictures
ラストはやっぱり解釈次第!?

ラストは、ハスキー犬を追い始めて終わるという、本当にそのまま82年版に戻れる繋がりとなっており完璧ですが、ジョン・カーペンター監督をまねしたのか、ラストは少し解釈に委ねられているような気もします。
特に、終盤で現れた巨大な宇宙船やその中にあった光源(?)のようなものの詳細がよくわかっていません。あれが彼らの動力源なのでしょうか。彼らの正体なのでしょうか。それとも彼らの融合してきたデータでも蓄積されているのでしょうか。真相はわかりません。

このきれいな光源はいったい…!?
The Thing:(C) 2011 Universal Pictures

また、ラストでケイトは生き残っているようですが、彼女はいったいどうしたのでしょうか。
映画ではとくに明らかになっておりません。1作目のマクレディたちと同様、その先は視聴者のご想像にお任せ、といったところでしょうか…。

ただし!!
小説版では、なんとケイトは生還しており、歯医者にてふと自分が「物体」であることに気づくというエンディングらしいですよ…。

えげつないラストすぎる・・・

ということで、
1作目を観ていない方も、観ている方も、ぜひこの夏に背筋が凍りつく映画でもいかがでしょうか。

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