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【アフターアース】スミス親子共演のSF大作をネタバレ徹底考察!!

SFコラム
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Japan Sci-Fi ソル Ryo より

ネタバレあり

本日は、SFサバイバル映画『アフター・アース』。なにかと批判の多いスミスファミリーによるこの映画の伝えたいこととは何だったのか…今日も徹底考察します。SFや映画好きな方、ぜひこの映画の感想も聞かせてください!
いざ、SFの世界へ…!!

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アフター・アースの考察 (Ryo)

アフターアースのあらすじ

ジェイデン・スミスとウィル・スミス共演の2013年のアメリカ合衆国のSFサバイバル映画「アフター・アース」についてです☆

さて、本作品はアメリカ本国から非常に批判の多い作品です。ウィル・スミス、その息子のジェイデン・スミスが主役、そして奥さんのジェイダ・ピンケット・スミスも製作に携わっていることから「スミスのファミリー映画」「ウィルスミスの親バカ映画」なんて言われるゆえんです。とはいえ、「幸せのちから」(2006)以来7年ぶりの親子共演なので、世間的には大きな期待があったでしょう。

原案はウィル・スミスにせよ、脚本と監督は、『シックス・センス』や『サイン』、『ハプニング』で有名なM・ナイト・シャマランです。彼の名とウィル・スミスという大スターの名があるのですから、結構反響は大きいと思われましたが、いざ公開されると興行収入は非常に低く、映画批評家からの点数も低かったといいます。日本ではそれなりに受けたようですが…。

そんな本作、あらすじは非常にシンプルです。

After Earth:(C) 2013 Columbia Pictures Industries, Inc.

時は、西暦3072年。人類は自ら滅ぼしてしまった地球を捨てて別の惑星「ノヴァ・プライム」に移住しました。
しかし、そこには先住民がおり、彼らは人類を抹消するために「アーサ」と呼ばれる怪物を放ちます。

After Earth:(C) 2013 Columbia Pictures Industries, Inc.

このアーサの設定がボクは非常に好きなのです。視覚も嗅覚もないですが、人の恐怖心(フェロモンらしい)を察知して殺すという、とてもユニークな敵です。そのアーサに対抗するレンジャーと呼ばれる部隊で編成された総司令がサイファ・レイジ(ウィル・スミス)であり、レンジャーになりたくて訓練しているキタイ・レイジ(ジェイデン・スミス)が彼の息子です。二人が宇宙遠征の中で謎の惑星に不時着するところから、この映画の物語は始まります。

※キタイは、日本語の「期待」から来ているといううわさも・・・。

その謎の惑星は――地球だったのです。
なんと「第一級隔離惑星」に指定されているらしい。

不時着したサイファとレイジは救難信号を送れる発信器(ビーコン)を回収すべく、作戦を立てます。サイファは怪我をしているので、息子のレイジが1,000年間放置された地球で繁栄してきた動物たちと苦闘しながら冒険する、というこれまた面白い視点のSFサバイバル映画ですよね。

さて、本作の見どころは下記3つでしょうか。

①BEFORE EARTHな美しさを感じよ!!
②超シンプルストーリーに隠れる「人類の本質」とは?!
③ウィルスミスの伝えたいこと

BEFORE EARTHな美しさを感じよ!!

この映画、映像がヒジョウウウウウに綺麗です!!

これ、本当に地球人が捨てた惑星なのか?と思ってしまうくらい、綺麗です笑
1,000年経っているので、たとえ核兵器とかで滅んだ地球だとしても、このくらい美しくなるんでしょうね。

After Earth:(C) 2013 Columbia Pictures Industries, Inc.

地球を捨てた人類が、まったく知らない星として地球を探索するという新鮮な視点で映画を追うことになりますが、同時にこの美しい地球に見惚れてしまいます。

人類が支配しない地球はこんなに綺麗だったのか。と思わせてしまいます。

ボクは途中見ていて、これは「アフター・アース」ではなく「ビフォアー・アース」ではないかと思いました。動物たちが動物たちと争ったり、共存したり、縄張りを守ったり。本来の生命として当たり前の行動を占めす動物たちは、高度に発展したノヴァ・プライムに移住した人類と対比して、非常に「原初的」であり「美しい」生き方をする存在です。これは、アフターではなく、ビフォアーであり、人類が地球を滅ぼしてしまった事の愚かさまで感じてしまいます

人類が地球を滅ぼすビフォアーはこんな地球だったのです。

After Earth:(C) 2013 Columbia Pictures Industries, Inc.

終盤、かなり大きな鳥がキタイを救います。なんで鳥がわざわざ人間を助けるんだ?と思いますが、物語中盤では、キタイがその鳥の巣に放置されていたところ、襲って来たトラをキタイが鳥の代わりに退治するシーンがあります。それに感謝して恩返ししたのでしょうか…。
そもそもどうして巣に放置されていたのかはよくわかりませんが、利害関係にとらわれず、こういった大自然の弱肉強食の世界で生きるために戦ったり助け合ったりする「自然なる世界」こそが本当の地球だったのではないか。
そう思わせる神秘的な部分もあります。

超シンプルストーリーに隠れる「人類の本質」とは?!

脚本は非常にシンプルですね。まあ、原案者のウィル・スミスが自分の息子のジェイデン・スミスを成長させていく姿を撮りたかった「親ばか映画」といわれるゆえんがわかる気もする展開なのです。

遭難信号を出せるビーコンを探すために100km離れた地点まで冒険を始めるキタイ。道中で様々な獰猛な動物たちと遭遇するのですが、映画としてハラハラするシーンと言ったらこれくらいで、ただひたすら「ゴールまで目指せ!」という単調な展開です。1,000年経過しているのでものすごいモンスター級の怪物でも出てくると思ったら、見覚えのある動物たちばかりです。ここで一ひねりあった方がもっと予測不可能なスリリングな展開で、サバイバルとして面白かったのかなと思います。
不時着した宇宙船の中に捕獲中の「アーサ」がいたことから、ひょっとして出てくるかも?といったゾクゾク感が少しはありますが、美しい描写が続きますし怪しいところもほぼないのであまりホラー要素がありません。

After Earth:(C) 2013 Columbia Pictures Industries, Inc.

それも、「カトラス」という22種類に変形する棒状の武器のみで挑むので、これが少し滑稽に映ってしまいます。地球を放棄して1,000年が経って、非常に技術発展しているはずのレンジャーの武器なので、せめてレーザーガンくらいあってもいいのですが、刀のようなカトラスのみ…。

「ウィル・スミスだろ!メン・イン・ブラックみたいな宇宙ガンどこいった!」

「もっと強い武器あるやろーー!!!!!!!」


という突っ込みを入れたくなってしまった貴方、正論です!!笑

アーサが、レーザーガンのような近未来武器をも感知してしまうのでこの武器を使っている、等の設定があればもう少し真剣勝負な描写として観れたかもしれません。

ただし、個人的にこの映画で一番好きな要素はアーサの設定です。恐怖心をかぎ分けて襲ってくる宇宙生命体というのは非常にレアではないでしょうか。SF映画に出てくるモンスターやクリーチャーといえば、従来であれば物理的に戦うものが多かったですが、この映画のアーサは、恐怖心というフェロモンを嗅覚でかぎ分けて襲ってくるという特殊な設定です。
※非常にユニークな設定ですが、ボクは戦いたくありません笑

After Earth:(C) 2013 Columbia Pictures Industries, Inc.

なので、もちろん、レンジャーたちは恐怖心を消さなければなりません。
ここ、なんだかスターウォーズのフォースに似ていませんか?

恐怖心に打ち克つもののみが、アーサを倒し、人類として生き延びることができる。
そして、サイファは「恐怖は想像の産物だ」といいます。

危険は現実に存在するが、恐怖は自分次第だというのです。
恐怖は「choice」と表現するこの言葉、ボクは人類の本質としてなかなか深いなぁと思いました。
まるで、ヨーダに言われているような気分ですね笑

Danger is very real, but fear is a choice.

After Earth:(C) 2013 Columbia Pictures Industries, Inc.

ウィル・スミスの伝えたいこと

さて、ウィル・スミスが本作品を通して伝えたいことは何だったのか、個人的に推察してみたいと思います。

それは「親子の愛、地球への愛、そして自分への愛」のように感じます。

親子の絆が深まるファミリー向け映画、という視点は誰しもが感じられる点でしょう。
2人の命を助けるために、息子を未知の世界で冒険させながらも、どこか父親として心配するレンジャー総司令。この、父と息子の愛が深まる展開からの最後のハグシーンはやっぱり良いですよね~!

しかし、冒頭で述べましたように、同時に「人類が地球を支配しなければ、こんな美しい地球だった」と思わせてしまうような部分がビジュアル的にあります。それはまるで、地球をもっと愛したほうが良い――環境汚染や戦争などで地球が汚くなってしまっていることを伝えているようにも思えます。本質が変わらない人類は、ノヴァ・プライムでも同じ過ちを繰り返すのでしょうか。

After Earth:(C) 2013 Columbia Pictures Industries, Inc.

そして、自分への愛、です。
恐怖心は自分が作り出しているだけで、それは自分の選択だとサイファは我々に語ります。

「なにかに怯えて行動しない」「恐怖が勝ってチャレンジできない」なんていう自分に打ち克って、成長した自分を愛したほうが良い、そんな意味にも捉えることができます。

これは、今の自分たち人類にもなにかハッとさせられる言葉なのではないでしょうか。

恐怖心につけこんで攻撃してくるアーサ。
現代を生きるボクたちにとっての「アーサ」は、自分で自分を抑制している「何か」なのかもしれません。

After Earth:(C) 2013 Columbia Pictures Industries, Inc.

親バカムービーとしてなにかと批判の多い作品ですが、皆様は、この映画どのようにお考えですか?!
ぜひ感想を聞かせてください!!

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コメント

  1. 森 和正 より:

    アバターとの違いは在りますが
    企業の横暴(手を切れるかもしれない)のアバターに対して
    生き残るためというこちらの先住民との戦いは譲れない分悲惨なんで
    息子にとって父親が理解出来ないのも
    父親が抱えたものを知らないから。

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