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【トータル・リコール】どこからが夢…!?ネタバレ徹底解説します!

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Japan Sci-Fi ソル Ryo より

ネタバレあり
果たして、すべて夢だったのか。仮想現実系の映画の先駆け「トータル・リコール」(1990年版)の魅力解説&時系列や登場人物の目的まとめ&ラストについての徹底考察。本映画に興味ある方はぜひこちらご覧いただき一緒に考察を! いざ、SFの世界へ!!

 

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トータル・リコールのネタバレ感想・考察・徹底解説 (Ryo)

トータル・リコールのあらすじ

本日は、仮想と現実をさまようSFアドベンチャー映画の傑作「トータル・リコール」(1990年版)を解説してまいります。かなりの長文徹底考察コラムです笑

小学生か中学生の時に、テレビで観た記憶がありますが、正直子供の頃はよく意味が分かりませんでした笑
夢なのか現実なのかを彷徨うのですが、これ改めて考察すると「どこからが夢なのか?」といったインセプション系の映画であることがわかります。のちに攻殻機動隊マトリックスなども公開されていきますが、「仮想現実」「記憶の改ざん」系は、1990年当時先駆者であったに違いません。

また、火星を舞台にしたSFもけっこう新鮮だったのではないでしょうか。今でこそオデッセイ」や「インターステラー」のような映画で火星を楽しむこと映像がありますが、当時はCG技術もまだ有名でないころですよね。

出典:トータル・リコール(1990) : 作品情報 – 映画.com
(C)1990 STUDIOCANAL

もともとは『追憶売ります』という小説で、原作者のフィリップ・K・ディックは他に数々のSF作品を生んでいます。本作の他にはブレードランナー」「マイノリティ・リポートが主な映画化作品でしょうか。ポール・バーホーベン監督は、のちに「ロボコップ」や「スターシップ・トゥルーパーズ」で成功を収めています。そして主演も豪華で、アーノルド・シュワルツェネッガーとシャロン・ストーン!!まったく……申し分ないですね…。

さて、あらすじです。
時は西暦2084年。クエイド(シュワちゃん)は、火星の夢にとりつかれており、その疲れをいやすためにリコール社という「記憶を売る」会社で火星旅行という記憶を経験しにいきます。
しかし、途中でトラブルが発生、クエイドは、今の自分の記憶はかつて何者かによって植え付けられていることを知ります。そこで、本当のクエイド(=ハウザー)が誰だったのか知る彼の戦いが始まります。

見どころはたくさんあるのですが、

①面白い独特な近未来世界観
②どこからが夢?なのかの徹底考察
③記憶で人は変わるのか?という哲学

の3点でいきます。

あらすじはもうもはやラストの考察でまったく変わってきてしまう作品ですので、その辺はカットします笑
今回は、皆さん知りたいであろう、考察にする価値のある「どこからが夢だったのか」について徹底分析したいので②に比重を置きたいと思います。

    

   

   

面白い独特な近未来世界観

本作品、世界観が非常に好きですね。そもそもの設定が素晴らしいと思います。

この近未来世界では、火星は地球の植民地となっています。しかし、現地ではコーヘイゲンというエネルギー採掘会社の総督によって、酸素の販売が行われており空気は「支配」されているという状況です。それに対抗するレジスタンスのリーダーがクアトーというもので、地球でも連日この紛争が絶えないと伝えられています。この近未来ならではの不安定な紛争状況という時点で、ディストピアワールドとして非常によくできているなと思います。

また、近未来ゆえに面白い映像も多いです。
有名なシーンといえば「鼻からボールを出す」「大柄の女性の中からしゃわちゃんが登場!」などでしょうか。

また、タクシードライバーも印象的です。

急いでタクシーに乗ったクエイドの「どこでもいいから早く出せ!くそ!」に対して「その番地は存じません」なんて笑えますよね(笑えないですが笑)。


まだ自動運転なんて誰も予想していなかったこのころならではの発想ですが、非常にコミカルに作られています。この辺はどこかスターウォーズのC-3PO的な「近未来を面白がる」お笑い要素を感じます…笑 いいですね~~

火星にある「最後の楽園」もまた非常におもしろい設定です。
とくにミュータントと呼ばれる異形の人間との生活を自然に描く演出はみものです。この造形はあのロブ・ボッティンの仕業ときいてにやりとしてしまいました…笑

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どこからが夢?なのかを徹底考察する

さて、本コラムの大筋はここです。ネタバレ満載なのでご注意を☆

まず、個人的主観を除いて結論から言うと、映画のラストで「ホワイトアウト」があります。これは「夢から覚めるところ」という意味で第1の共通認識とします。(監督もオーディオコメンタリーで「画面を黒ではなく、白で終わらせたんだよ。彼の脳が壊れたことの象徴としてね」と語っている)

なので、結論夢落ちとする場合、いったいどこからが夢であったのかが次に気になるところです。

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出典:トータル・リコール(1990) : 作品情報 – 映画.com
(C)1990 STUDIOCANAL

主観的な考察に入る前に、下記の人物たちの目的もここで共通認識とします。

・ハウザー(クエイドになる前のシュワちゃん)の目的
⇒コーヘイゲンのもとで働く採掘会社の男性。火星での支配を維持するために、反乱分子のクアトーを鎮静化したいが、見つけられない状態が続いている。そこでコーヘイゲンはハウザーを地球におくって、一般市民として反乱分子の「内部」に入り込みクアトーを探し出す役目を負う。ハウザーは喜んで自らの記憶を消してその任務を始める(この経緯はビデオとして残っている)。なお、ビデオの中でハウザー自身、任務遂行後にクエイドとしての記憶は消してハウザーとしての記憶に戻すように発言している。つまり、ハウザーの目的は「クアトーを見つけ出し、コーヘイゲンに差し出し、クエイドとしての記憶を消して元のハウザーに戻ること」であったということになる。

・クエイド(ハウザーの記憶を失ったシュワちゃん)の目的
⇒ハウザーの記憶はない、建設会社で働く一般の既婚男性。彼は最近火星の夢を見る。そこで実際に記憶での火星旅行に行こうと決めるが、その記憶処置の間に自分はすでに記憶が植え付けられていることが、自分(ハウザー)の残したビデオからわかる。そこで、彼は本当の自分の目的を知るために火星に行く。つまり、クエイドの目的は、「ハウザーとしての自分の記憶を取り戻すこと」(物語前半の目的は火星にいくことであるが、こちらは省略する)。

・コーヘイゲンの目的
⇒ここが結構大事である。彼は反乱分子クアトーたちを鎮めて自らの支配(空気の独り占め)を存続させることが目的だ。したがって、彼はハウザーの記憶を消して一般市民に変貌させた後、結果的にクアトーを見つけ出すように仕組む必要がある。作中で彼は「すべて仕組んでいたことだ」と話している。つまり、彼の目的は「クエイドに諜報員としてクアトーを見つけ出させて殺すこと(作戦遂行後、クエイドの記憶を消してハウザーに戻すことは真の目的ではない)」である。

考察に入る前に、物語終盤の時系列を整理する。

 

 

 

⓪火星の夢を観るクエイドがリコール社に行って、記憶操作マシーンに座る
①記憶操作中、火星旅行の記憶が呼び起こってしまい、トラブル発生、クエイドはリコール社から逃げ出してしまう
②その真相を突き詰めるために「マスクの男」からビデオを渡される
③ビデオにて、ハウザーとしての自分がいたこと、その記憶を消されていることに気づく
④真実を知るために、ビデオのハウザーが言ったように火星まで行ってヒルトンへ向かう
⑤ヒルトンにて、メリーナに会いにいけというメモを発見
⑥メリーナと会って記憶がないことを話すが相手にされない
⑦リコール社の社長が出てきて、「今みているのはすべて夢だ。これ以上は異常をきたすので、この薬を飲んで目を覚ませ」というが、クエイドはこれは嘘だと思い、彼を射殺する
⑧メリーナが「あなたがコーヘイゲンの敵なら協力する」とのことで、クエイドに味方する
⑨銃撃戦後、メリーナが「クアトーがお呼びだ」という
⑩クアトー発見と同時にコーヘイゲンがクアトーを見つけて殺す
⑪コーヘイゲンからクエイドへ真相を暴露する
⑫コーヘイゲンは、任務遂行したクエイドの記憶を抹消し、ハウザーに戻そうとするが、クエイドが暴れだして記憶操作マシーンから脱出する

上記がすべてコーヘイゲンが仕組んだことであるという流れに、矛盾点はないように思われます。
(多少暴れだすなどの「乱れ」があったにせよ大幅すべて計画通りであったように思われる)
この計画であれば、コーヘイゲンの目的もハウザーの目的も遂行される予定だからです。
ビデオの中のハウザー(②)も、実はクエイドを騙すためのハウザーの演技なわけですよね。まんまとクエイドは一般市民として火星までやってきて、かつての妻と思われるメリーナと共にクアトーの元へ行ってしまいます。コーヘイゲンの計略は完璧であったといえます。

さて、ここまで整理したところで、いよいよ本題です。
では、クエイドはいったいいつから夢を見ていたのか?

ここでは3つのプロットを考えます。

A:上記①の時点で、実は椅子に座ったままずっと仮想記憶の中での諜報員を楽しんでいる
(=①以降はすべて架空の出来事)
B:上記⑩の直後に椅子に座らされた後から、仮想記憶の中の諜報員を楽しんでいる
(=⑩までは現実、⑩以降が架空の出来事)
C:映画冒頭でクエイドが火星の夢から目覚めるシーンからすべて夢だった
(=映画すべてが架空の出来事)

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出典:トータル・リコール(1990) : 作品情報 – 映画.com
(C)1990 STUDIOCANAL

考察A:椅子に座った時点からずっと夢だったという説

 

実は①の直後、気が付いたらクエイドはタクシーに乗っています。
ここでよく見られる見解として、「突然タクシーに乗っていることから、諜報員としての彼の仮想記憶が始まっているのではないか」という説です。つまり、椅子に座ったまま、彼は諜報員になった自分を楽しんでいる、というのです。最後のホワイトアウトで冒頭に戻るというわけですね。

この説に、矛盾点はあるのでしょうか?
一応の筋は通っていると思います。正しく言えば、仮想記憶の中の出来事になってしまえばなんとでもこじつけが可能だからです。
念のため、よく推察に挙げられる「⑦のリコール社の社長登場シーン」も解説しましょう。

椅子に座ったままの彼のために、社長が特別に仮想記憶の中へ助けに来ていますが、社長の言っていることは本当だったのか、それとも嘘だったのか。二つに分けて考察します。

Ⅰ. 社長の言うことが本当の場合
本当であった場合、椅子に座ったままのクエイドに精神的負荷の異常が発生し、夢の中に彼が現れてきたということになります。本当に異常が発生しているので、早く目が覚めてほしくて薬を差し出すものの、射殺されてしまい計画頓挫….。

(その後の予想)ラストにてホワイトアウトして精神異常が休まって、彼は眼を覚ます。そこできっと目の前にリコール社の社長がいて「目が覚めてよかったよ…せっかく君の仮想記憶の中で忠告したのに暴れだすからどうなるかと思ったじゃないか」とでもいうのではないでしょうか。
※リコール社の社長の目的は「一般市民を精神異常で植物人間にさせない」ことであったので、助けに来たということになります。
矛盾点は無いように思われます。

Ⅱ. 社長の言うことが嘘の場合
嘘であった場合、椅子に座ったままのクエイドはいたって通常通りの仮想記憶を楽しんでいることになり、社長が現れたのも「諜報員」としてのストーリーに膨らみを持たせるリコール社のオプションであったことになります。
特に矛盾点はないでしょう。

 

 

上記ⅠとⅡを考えれば、答えは明白です。
考察Aのように「椅子に座ってからずっと夢だった」のであれば、どちらでも整合がとれるわけです。
これが何を意味するかというと、クエイドの夢は「椅子に座ってからだった」説はありうるということです。

さて、それでは、考察Bに行きます。

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出典:トータル・リコール(1990) : 作品情報 – 映画.com
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考察B:真相暴露後、火星でコーヘイゲンに記憶操作マシーンに座らされてからが夢だった説

⑪の時点で、クエイドは暴れだして記憶操作マシーンを壊していますが、実は、この破壊しているシーンから夢になっているという説があります。つまり、現実では任務を遂行したクエイドはすでに記憶操作マシーンによってクエイドとしての記憶が消され、ハウザーに戻っているわけです。映画で描かれているのは、現実のハウザーが仮想記憶の中で観ている夢だということになります。

(その後の予想)ホワイトアウト後、目が覚めたクエイド(ハウザー)は、今見ていたものは何だとコーヘイゲンに問う。コーヘイゲンは「それは、君が見たいといったから見せてあげた諜報員の仮想記憶だよ。楽しんだかい?」とでもいう。コーヘイゲンの目的はクアトーを消すことであり、ハウザーという人間を正しく戻そうとする意志は低いように思われます。それは、彼が作中で「勝手な真似をした」というように、思った以上にクエイドとしてのなりすまし人間の仕事に乱れがあったためです。
つまり、再び乱れることを恐れたコーヘイゲンは、ハウザーの記憶の中から「クエイドに生まれ変わってクアトーを見つけ出す作戦」あたりをすべて消し去り、代わりに記憶操作マシーンに座っていた理由として「諜報員の夢をみさせていた」とするわけです。
だいぶややこしいですね…笑

さて、ではこちらの場合でも「⑦のリコール社の社長登場シーン」について考えてみます。
この場合、⑦の時点も現実ということになります。下記2つで考察します。

Ⅰ. 社長の言うことが本当の場合
本当であった場合、「今、君は椅子の上で夢を観ているんだ」は本当だという意味になりますが、そもそもこの考察Bでは、⑦の時点ではまだ現実です。つまり、社長が本当のことを言っている可能性はゼロになります。パラドックスのようで混乱しますが、ありえないということになります。

Ⅱ. 社長の言うことが嘘の場合
嘘であった場合、「今、君は椅子の上で夢を観ているんだ」は嘘だという意味になります。これは考察Bとして辻褄は合います。つまり、いまここが現実であるがリコール社の社長は、「ここは夢だ」とはったりをいってクエイドを騙して薬を飲ませようとしたわけです。

特に矛盾点はないように思えますが、実はここにボクは論理の破綻を見つけました。

なぜか。それはリコール社の社長がローリーと一緒に登場しているからです。
ローリーはコーヘイゲンたちの手下の一味です。ローリーと一緒に登場しているということは、すなわち、リコール社はコーヘイゲンともつながっていることになります。
しかし、思い出してください。コーヘイゲンの計画では「クエイドが火星でメリーナと結託し、クアトーを探しさせること」であります。つまり、コーヘイゲンとしては、ここでリコール社の社長によってクアトーが薬で死ぬなり寝るなりすることにメリットはないわけです。メリットどころか、せっかくクエイドとして火星まで来ていいところまできているのに、どうしてリコール社の社長を差し出してまでクエイドを殺す必要があるのでしょうか?
つまり、これが現実であった場合、コーヘイゲンの目的としてリコール社の社長が登場する意味がまったく無い(=彼の目的に反することである)ので、そもそもこれは現実ではなく仮想現実の中の出来事ではないか(=考察A)ということになるわけです。

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出典:トータル・リコール(1990) : 作品情報 – 映画.com
(C)1990 STUDIOCANAL

Ⅱもあり得ないとなると、そもそも考察Bが破綻してしまいます。

最後に、考察Cについて考えてみます。

 

 

C:映画冒頭からすべて夢だったという説

結論、これは「ありうる」としか言えないです。
すべて夢だった場合、物語においてすべて仮想現実なわけですので、そもそもコーヘイゲンもいないし、メリーナも火星も存在しない可能性もあるわけです。ただ単にある一般男性が「火星での諜報員としての旅行を楽しんでいる」という仮想記憶を描く映画ということになり、このプロットが正しいかどうかの証拠もなければ反証もないので「ありうる」としか言えませんよね。
最後のホワイトアウトにて、仮想記憶が終了し、「ああー楽しかった」とでもいって終わる、というなんとも虚無感に襲われるラストだというわけですね。

この「すべて夢だった」説も一定数の支持があるようですが、この「椅子からが夢?」「全部夢?」「全部現実?」とたくさんの解釈が可能である点が、そもそもこの作品が話題になった理由ともいえるでしょう。

ということで、あり得るのは考察Aか考察Cではないでしょうか。

トータルリコール ネタバレ 映画 徹底 考察 解説 評価 あらすじ Japan Sci-Fi クアトー
出典:トータル・リコール(1990) : 作品情報 – 映画.com
(C)1990 STUDIOCANAL

あと、上記とは別件で気になるところは、「そもそもコーヘイゲンたちは悪いやつなのか?」という議題です。

レジスタンスは確かに「空気の搾取」を行うコーヘイゲンたちに立ち向かっています。しかし、そもそもラストで、死に際寸前のコーヘイゲンは「(エイリアンが残したとされる)リアクターを作動させた場合、火星は滅亡する」と言っています。それに対して、クエイドたちはそんなのは嘘だとしてリアクターを作動させて、酸素が火星中に蔓延してハッピーエンドなわけです。

ここで気になるのは、そもそもコーヘイゲンはエイリアンたちの言伝(?)を守って、リアクターを守っていた人物ということになり、コーヘイゲンもハウザーもいいやつだったんじゃないか、とも思えます。これはある意味正しいとボクは個人的に思っています。つまり、コーヘイゲンもハウザーも、「滅亡=酸素の供給のための地下爆発」のことだとは夢にも思っておらず、リアクターは守らねばならない、そのためにそれに対抗してくるクアトーたちは倒すべきだ、という彼らなりの正義があったわけです。「滅亡=酸素の供給のための地下爆発」のことを仮に知っていたとすれば、死に際寸前のコーヘイゲンがあんなセリフを言う意味が分からないですからね。

※ちなみに…アマゾンにトータルリコールの枕が売っていたのですが、これは「夢落ち」のイメージがあるのと関係あるんですかね笑

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記憶で人は変わるのか?

ということで、以上がトータルリコールの徹底考察でした。
この映画は、いろいろな哲学的な要素も盛り込まれていると思います。

トータルリコール ネタバレ 映画 徹底 考察 解説 評価 あらすじ Japan Sci-Fi クエイド
出典:トータル・リコール(1990) : 作品情報 – 映画.com
(C)1990 STUDIOCANAL

クエイドは結局、記憶をなくした諜報員だったわけですよね。
記憶というのは、人を動かす一番の要素です。記憶が脳を動かし、脳が体を動かしているわけです。
のちに公開された攻殻機動隊」や「マトリックスからもわかるように、ある意味記憶というものが変われば、人も変わることになります。

例えば、スラム街で育った凶悪殺人犯がいたとします。
彼の記憶をすべて消し去って、温和な裕福な家庭で育った記憶に移し替えます。

さて、彼は再び凶悪殺人犯になるのでしょうか。
答えは、ノーなはずです。なぜなら、彼は温和な記憶しかない温厚な人間であり、凶悪になる要素が消え去っているからです。

では、ここで哲学的な問いです。
記憶を書き換えること自体は、犯罪でも何でもなく、むしろ「人類存続においての必要不可欠」ともいえませんか?
全員の記憶が、お城で育った知的で優秀でモテモテだけの記憶になれば、それは人類により大きな安定をもたらすといえます。そうすれば、お金と時間を投資して「良い地球人」を創らずとも、犯罪者たちを「良い地球人」にしてしまえば、世界は平和になるのです。兵器も殺人も不要ですし、「良い地球人」を育てるための産業や教育、あらゆる機関や組織も不要になり、地球は資源を最小限にしてこの星を存続させることが可能になるわけです。これは果たして「悪いこと」なのでしょうか。それは誰が決めるのでしょうか。

これは同時に、恐ろしい未来も示唆します。
政府や研究機関がそのようなものを開発しており、ボクらはいつのまにかその装置によって「人類存続のため」に記憶を書き換えられていてもおかしくないのかもしれないからです。
ボクらが夜に見る夢は、実は書き換えられた記憶が呼び起こっている、とか・・・?

では、記憶を書き換えまくった人類が、果たして本当に幸せなのかという幸福論はまた脱線するのでまたの機会として。。。

今回は、トータルリコール(1990年版)のコラムでした!!
ぜひまた観ていない方はご鑑賞を!!

 

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コメント

  1. 通りすがり より:

    この映画は何十年も前にレンタルビデオテープで観たことがあります。子供のころだったのですが、記憶が確かならば、映画自体完全に終了(エンディングが終わった後)に、クエイドが記憶移植装置の椅子から笑顔で起きあがるという、夢オチのようなワンシーンがあったとも思い出しました・・・