2005年公開のタイムスリップ映画『サウンドオブサンダー』は矛盾多い?蝶と足跡の意味とは?ネタバレ感想で徹底考察・解説!
「過去に戻る」面白いブラッドベリの原作『雷のような音 』なのに映画はなぜ失敗?CGがしょぼい?バタフライエフェクトとは?
いざ、SFの世界へ…!
サウンド・オブ・サンダー のネタバレ感想・考察・徹底解説 (Ryo)
今日は、2004年公開のタイムトラベル映画『サウンド・オブ・サンダー』のネタバレ徹底解説!
結構マイナーな方の映画だと思いますが、SF好きやタイムマシン系が好きな方なら、一度は見ているかもしれません。
原作はSF巨匠レイ・ブラッドベリなのですが、映画はCG技術があまりに低クオリティであることから、批難の嵐に。。。日本ではまだマシだった方ですが、アメリカでは大失敗で不評の袋叩きですw
なんとRotten Tomatoでは6%!!
6%とかあるのか!!ww
なぜ、ブラッドベリの原作は良作なのにここまで失敗してしまったのか?
どうして100億円の製作費にも関わらず、CG技術はチープになってしまったのか?
そして、ストーリー的にタイムパラドックスはある?
実は矛盾点は、「戻るべき過去の地点」にあった…!?
バタフライエフェクトとは何なのか?カオス理論とも関係ある?
B級映画の烙印を押された本作を、15点で徹底考察していきたいと思います!
- 原作者は、ゴジラに影響を与えた作品も創ったレイ・ブラッドベリ
- 大失敗!製作費8,000万ドルで全米興行収益100万ドル!?ww
- チープなCG!!ww 実はお蔵入りになりそうだった!?
- 魅力は「タイム・ウェブ」が押し寄せてくるという斬新な設定
- 植物、昆虫、爬虫類、哺乳類が段々とモンスターになっていく!
- 三つの規則、絶対に破るなよ!=誰か破るよフラグ
- 未来に影響与えないことなら、過去で変えてもokの世界ルール
- 1.3グラム多かったのは誰のせい?実は銃の検査にあったのでは…
- 結局、すべてヒューマンエラーで起こった事故…
- 「正しくした世界で同じことが起きないようにどうするか」
- 正しく世界にレコーダーを送ることで、ミスを防止!!
- 6種類登場!!ヒヒトカゲなど、新種の生態系を解説!
- あれ、数日前に戻って液体窒素銃を点検すればよいのではなく?w
- 「バタフライエフェクト」 「風が吹けば桶屋が儲かる」
- あれ、ちょっと待てよ、蝶ってあの後……(あっw)
原作者は、ゴジラに影響を与えた作品も創ったレイ・ブラッドベリ
“A SOUND OF THUNDER”。
中学生の日本男児なら誰でも興奮してしまいそうな題名の本作は、2005年に公開された映画です。当時、予告や宣伝はかなり名作の匂い(笑)がしていたようですね。
というのも、原作は、SF界隈では有名なレイ・ブラッドベリの短編小説『雷のような音』(『いかずちの音』とも)であり、これが結構人気だったんですよね。
※短編小説集『太陽の黄金の林檎』に収録されています
レイ・ブラッドベリといえば、他にも実は有名な原作があり、いくつも映画化に至っています。代表的なのはこちらでしょうか。
・『原子怪獣現わる』 (1953年):1951年の短編『霧笛』 (The Fog Horn)の映画化作品
・『華氏451』(1966年):1953年の小説『華氏451度』の映画化作品
どちらも当時非常に話題を呼んだSF映画だと思います。
特に『原子怪獣現わる』 の設定や特撮技術は『ゴジラ』(1954年)にも影響を与えたと言われている作品で、後によくゴジラ関係で名前を聞くタイトルです。エメリッヒ作成『エメゴジ』も、この作品に登場するリドサウルスがモデルだとも言われていますからね。
◆リドサウルスがモチーフ…というのはデマ?エメゴジネタバレ徹底考察!
大失敗!製作費8,000万ドルで全米興行収益100万ドル!?ww
そんなレイ・ブラッドベリの原作の映画化ですが、世間ではすっかりB級映画認定ですw
というも、この映画、なんと8000万ドルの製作費をつぎ込んだのに、結果、世界の興行収入をかき集めても1100万ドル。全米だけの興行収益では100万ドルなので、1割くらいしか回収できていない泣
大赤字・大失敗なんですw
8000万ドルですよ。
映画『ジュラシックパーク』第1作でも、6300万ドルの製作費だったことを考えると、それから10年も経っている2005年の本作品は、『ジュラシックパーク』以上の映像クオリティになっていると考えても良いはずです。
しかし、、、
全然そんなことがないw
なぜ、こんなことになってしまったのか?
まずは、監督から考えてみます。
今作の監督は、職人監督の異名でも知られる、ピーター・ハイアムズ。
なにが職人かというと、トラブルが相次ぐ作品をなんとか完遂させることで有名になったからです。
シュワルツェネッガー主演の『エンド・オブ・デイズ』(1999)という映画も、このピーター・ハイアムズ監督が担当していますが、企画段階からトラブルが相次いだといいます。製作中止になりそうな状況で監督から押し付けられ、それを完成させたので「職人監督」「立て直し屋」なんて言われています。
※代わりに「やっつけ仕事」とも言われているようですが、、、;;
その他にも、スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』の続編にあたる『2010年』(原作はアーサー・C・クラークの『2010年宇宙の旅』)という映画も監督をつとめています。
SF映画の実績としても十分にあり、多くの映画製作や脚本にも関わっている監督です。
チープなCG!!ww 実はお蔵入りになりそうだった!?
察しの良い方は気付いたかもしれませんが、実は、今作『サウンド・オブ・サンダー』も、この職人魂があって、製作費が膨大になっているのです。
言い換えると、本作は、実は「お蔵入りになってもおかしくなかった作品」だったのです。
というも、こちらの映画、実は、災難続きの映画。
- 撮影が行われていたチェコのプラハ、2002年に起きた大洪水によってセットが甚大な被害を受ける
- 製作途中でプロダクションが倒産、予算が吹き飛ぶ
- 完成が何度も延期される
↓↓↓
・職人監督ピーター・ハイアムズの凄腕を発動!!
なんとか低予算で製作して完遂!!!!!
ってなわけで、いわくつきの映画だったのです。
本来はそのままお蔵入りになってもおかしくない、と言われています。
なので、VFXの会社も、ドイツのVFX会社でQIX、Feinwerk Berlinという、あまりメジャーとはいえないところが担当しているようです。
多くのレビューで拝見しますが、主人公ライヤー博士(エドワード・バーンズ)とランド博士(キャサリン・マコーマック)が街中を歩いているシーンなんて、後ろの車の違和感が半端ないですよねw
明らかに合成じゃん!と思わせるようなCG技術で、数十年前の映画シーンなのか?と感じてしまう方も多いでしょうw
※数十年前の味がある、とも考えられるが。。。
それゆえ、総じて、「ストーリーは良いが、映像がひどい」みたいな評価が多い印象ですね。まぁ、そこはこの「お蔵入りになるはずだった」くらいの前提で観ると、少しは気にならなくなるかもしれませんよ、、w
(C) 2004 Laptron Limited. All Rights Reserved
魅力は「タイム・ウェブ」が押し寄せてくるという斬新な設定
さて、早速ストーリー考察に入っていきましょう。
時は、西暦2055年。
科学技術の発展により人類は、タイムトラベルの実現に成功しています。
おっ!?
当時2005年だから、50年後にはタイムマシンがあるということですね。
さて、2055年にあるのかというと、、、あと30年ですが、、、どうなんでしょうか笑
そこは置いておいて、タイムトラベルものには大きく分けて2種類ありますよね。
- 歴史改変あり(時間軸は複数)
- 歴史改変なし(時間軸は一つ)
どちらかというと、時間軸が一つのものの方がハードSFになる傾向が強いと思います。
今作の面白い点は、後者の「時間軸が一つ」でありながら、歴史改変してしまった場合のペナルティとして現代に「タイム・ウェブ」という時間の衝撃波が来る点にあります。
なんじゃそりゃ!?
とツッコミを入れていたら序盤で終わってしまうので、この映画の世界ではそういう物理法則の世界なんだ、という前提で観る必要があるでしょう。SF映画には、ある一定のルールがあるものです。それが現実よりなのか、クリエイティブよりなのかの違いがあるだけですよね。強いていえば、映画によって、観客への説明の仕方の「うまさ」に差異はあります。
※この時点で「なんで現代に波が来る前提なんだ!?阿保かよ!!」と思う方は、そもそもSFを観ない方がいいでしょう笑
この「タイム・ウェブ」のアイデアは、勿論レイ・ブラッドベリ原作を参考にしていますが、なかなか独自性があると思うんですよね。
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植物、昆虫、爬虫類、哺乳類が段々とモンスターになっていく!
波は、過去に改変が起こった場合に、その改変から起きる現代への違いとして津波のごとくやってくるという設定。リアルタイムに変わるのではなく、「波」のタイミングで帳尻合わせをしているんですねw
怖い演出として、波が3段階とか4段階になって押し寄せてくる点がポイント。
最初は植物、次に昆虫、爬虫類、哺乳類、最後に人類への波が来るというのです。
なので、最初は植物が少し意識を持っていたり、段々んと爬虫類が狂暴になったり、遂には哺乳類が化け物になっていたりと、徐々にエスカレートしていく点に娯楽性がおおいにあります。
この設定自体は良いのですが、僕が個人的に疑問に思ったのは、この世界設定をどうやって調べたかですよねw
ソニア博士は、すべて分かったような口調で「時間の波が来る!」と言っていますが、勿論そんな現象を試したわけないですし(試していたら別の時間軸で助けに行っているはず)、仮に調査したとしても理論上の科学になるはずです。
それをあたかも理路整然と正しく説明するには、もう少し観客への説明として丁寧な技巧が必要ではなかったのかと思うんですよね。
なんで、お前そんな知ってるねん!!っていうww
例えば、ソニア博士が実は、オチで登場するレコーダーを見ていた、というエンディングがあったらどうでしょう。博士がすべて分かっていた意味が最後で伏線回収として来てスッキリしますし、だから色々詳しかったのか~とも納得します。
とまぁ、とにかくこのタイム・ウェブはなかなか好きな設定ではありました。
三つの規則、絶対に破るなよ!=誰か破るよフラグ
タイムトラベルもので大事になってくる「NGルール」も復習。
簡単に言うと、今作では以下の通りです。
・何も変えてはいけない
・何も置いて行ってはいけない
・何か持って帰ってきてもいけない
まぁ、よくあるやつですねw
『タイムライン』とか、タイムトラベルものによっては、現代のものを持っていくことすら駄目なんて設定もありますが、今作は持っていくのはOKのようでした。
あと、タイムトラベルといっても、謎の通路がワームホールのような場所から出現して、その透明の通路の上を歩くという設定でしたw
普通に地面の上に出てきた方がリアリティあるけどな…と、ここでは思ってしまいましたが、まぁ、これも斬新ということでご愛敬でw
この物語では、案の定、このルールを破ってしまったことで、時間の帳尻合わせとして「タイム・ウェブ」が押し寄せてきて、パニックになっていきます。
「未来が変わって、俺たちが消えてしまう!」というようなBTF的な展開ではなく、「未来が変わったら、現代に波が押し寄せて俺たち別の動物になっちゃう!」という、非常に斬新な展開は割と好きですw
未来に影響与えないことなら、過去で変えてもokの世界ルール
さて、そんなタイムトラベルは何に使われているかというと、シカゴの旅行代理店TIME SAFARI社によるエンターテインメントとして利用されているのです。
AI?も兼ね備えているタイムマシン『TAMI』を使って、白亜紀の恐竜たちと出会い、狩るという「ハンティング・ツアー・サービス」を提供しているのです。金もちの道楽なわけですね。
この会社の社長はチャールズ・ハットン。実は、『ガンジー』(1982)でアカデミー賞主演男優賞に輝いたベン・キングスレーです。意外と有名な俳優さんここで使っていたんですよねw
冒頭、そして中国人添乗の回と、特に何も起きずに終わるタイムトラベル。
B級映画では、焦らしプレイもなにもなく、一発目から突然パニック勃発!皆顔面真っ青!見ているこっちも急な展開で顔面真っ青!みたいな映画もあるので、この少し焦らした感じは、良いんじゃないでしょうか(何様w)
ただし、重要なのは、このハンティングする恐竜は「5分後の大噴火で死亡する」という前提です。「どうせ死ぬから、ハントで殺しても未来は変わらない、という前提の映画ですよ~」をここで観客に刷り込むための布石なわけですね。
※背景の山、どう考えても合成感が強く、ちょっと見ているこっちが恥ずかしいw
添乗メンバーたちが変に歴史を変えないように、添乗員の中にはベテランさんたちも同行。
トラヴィス・ライヤー博士やジェニーなどは、メンバーたちを監視するためにいつも一緒に来ています。全員、狩猟用の液体窒素銃を持参していますが、このセーフティ解除も、トラヴィスの液体窒素銃で制御されていますので、闇雲に乱射できないようになっています。
しかし、映画の中で3回目のタイムトラベルで、あるルールを破ってしまいます。
(C)2004 ApolloMedia GmbH & Co. 5. Filmproduktion KG/ QI Quality International / MFF (Sound of Thunder) Limited / Film Group 111 / Coco Co-Production. All Rights Reserved.
1.3グラム多かったのは誰のせい?実は銃の検査にあったのでは…
完全なオチ暴露ですが、とある1.3グラムのなにかを持ち帰っていたのです。
それはなんだったのか?
それは、ミドルトンという添乗員の男が、気付かない内に蝶を靴で踏んでいたのです。その踏んだ蝶がくっついたまま現代に帰ってきたので、1.3グラム多かったのです。
しかし、普段はバイオフィルターがあって、検知できるもの。
なぜ今回はそれが検知できずに、タイム・ウェブが来るようになってしまったのか?
そもそも、添乗員がいつもと違うルートで蝶を踏んでしまったのは、恐竜を殺すはずのトラヴィスの液体窒素銃が機能しなかったことにあります。これは、最終検査前に液体窒素が漏れていることに気付かなかったからですね。
ちなみに「漏れている」シーンは、TAMIがある部屋の会話の中で、ちゃんと映ってますw
結局、すべてヒューマンエラーで起こった事故…
しかし、その「機能しない」まま、過去で大変なことになるかと思えば、本作はそういったパニック映画ではないのです。この後、無事に銃は修理され、全員死なずに帰還したのですが、なぜかタイム・ウェブが来るので、おかしい、なにか持ち帰ったのでは、そういうシナリオで進み、1.3グラムの謎にたどり着くのです。
なので、1.3グラム多かったのは、液体窒素銃が使えなくなっており、その結果、いつもと違うルートを歩いた添乗員がたまたま蝶を踏んでしまったのが原因なわけです。
※この蝶をふみつけたシーンも、靴の跡がちゃんと映像に残っていましたね!
しかし、なぜバイオフィルターは機能しなかったのか?
それは、ハッタン社長がケチったせいですねw
バイオフィルターには莫大なエネルギー費用がかかります。
そのコスト削減のために、こっそりフィルターを切っていたんですね。
なので、液体窒素銃のチェックが甘いのもヒューマンエラーですし、
蝶を誤って踏んだのも、バイオフィルターが切れていたのも、すべてヒューマンエラーなので、自業自得ですよ~っていうメッセージですかねww
さて、TAMIの開発者であることからか?、何でも知っているソニア博士は、解決策を提示します。その名も、「スリングショット策」。
なんか格好いいい!!!!ww
これは、ツアーが行われる前に戻って、タイムトラベルを行い、未然に「歴史改変」を防ごうという作戦。
「正しくした世界で同じことが起きないようにどうするか」
ただし、さすが天才ソニア博士、同時に「戻って正しくしたら、この事実を忘れてしまうので、元の世界にこうなることも伝える必要がある」ということまで先手打って考えています。
つまり、蝶が踏みつぶされることなく、液体窒素銃を確認し、バイオフィルターをオンにするようにするために、彼らが考えたのは「レコーダー」でした。レコーダーで一部始終を撮影し、元の世界に持っていく。それを観た元の世界の人間たちは、「やばい、液体窒素銃をチェックしよう!バイオフィルターも!」といったように動き出し、タイム・ウェブが押し寄せるような展開にはならなくなるよね、というわけです。
ソニア博士、優秀すぎるぞ!!!!
1.3gの持ち帰りについて、誰が何をという点を模索することになりますが、まず慌てふためていたはげおやじのエックルズおじさんだと思ったら、実は勇猛そうだったミドルトンの方が偶然靴で踏みつぶしていた、という展開は良かったですねw
明らかにあのエックルズだろ!なんかこっそり持ち帰ったろ!
↓
あれ、なんだ、もう一人の方か!
↓
お!?、なにか持ち帰ったと思ったら、偶然踏みつぶしていただけだったか!
という具合に騙されましたw
B級映画とはいえ、パニック展開の描き方は結構いいなと思うんですよねw
正しく世界にレコーダーを送ることで、ミスを防止!!
なんとかTAMIで過去に戻ったトラヴィスは、探検隊の一人であるジェニーに、「僕をホロビズで撮れ!」と声をかけ、レコードを撮らせます。そして、ジェニーは、現代に戻って何も知らないトラヴィスにそのレコードを見せます。
※一応、ここでレコードをぽんっと置いていくだけだと、ルールに反する可能性があるので、あくまでジェニーが持っているホロビズで撮らせたんですね!
「あれ、おれこんなことしてないぞ!?(>_<)」
と思うトラヴィスでしょうが、それをみて全て察する天才トラヴィス!!
そして、階段の上の通路で、さりげなく、ジェニーとデリス(タイムトラベル監督局の役人)が会話しています。会話内容は不明ですが、なにやらかなり怒っています。これは、「社長はバイオフィルターを切っているから首にしてくれ」などとでも話しているのでしょう。もしくは、タイム・ウェブが来た世界では、「デリスは、ハットンから賄賂をもらっている」ことを認識しており、それをレコーダーを通して知ったジェニーが、直接申し立てをして「俺はそんな悪い奴じゃないぞ!」とデリスが逆切れしているかもしれませんw
あのレコーダーを中身は、少し気になるところではありますが、、
6種類登場!!ヒヒトカゲなど、新種の生態系を解説!
ということで、無事に現代は正常に戻るわけですが、この映画の魅力は、タイム・ウェブで変化(進化?)する動植物。リストアップしてみます。
- クモ(昆虫型生物):タイムウェイブ第2波。住人ひとりがくもまみれで現れるというホラー的展開ww
- ヒヒ型生物(Baboon Lizard):タイムウェイブ第3波。顔は猿、体はコモドオオトカゲか?
- 食人シダ:タイム・ウェイブ第1波〜3波。捕食能力があるぞ!!
- コウモリ型生物:タイム・ウェイブ第3波。メンバーの一人を連れ去ると消失!w
- 食虫バラ:毒の人の思考能力を低下させる!ミドルトンはこれで銃を撃ってきた!
- ウツボ型生物:タイム・ウェイブ第4波。ドラゴンのようでなかなかよいではないか!?
皆さんは、どのモンスターがお好きでしたか?w
個人的には、深海の神秘的な点は結構好きなので、リュウグウノツカイのような見た目の、ウツボ型生物、結構好きですね!(まぁ、この中だとこいつが一番格好いいか…)
また、もうひとつ、このタイムトラベル世界で面白い点は、「元の世界に戻れば、あいつも助かる!!」という名言w
いや、まぁ理屈は分かるんだが、なんか感情が入ってこないw
だって、元の世界になったら、その言葉自体忘れているわけだから「助けた」という認識すらないですよねw なんかよくわからなる言葉だが、「復活するんだからいいんだよ!」というポジティブな会話はちょっと面白かったですw
あれ、数日前に戻って液体窒素銃を点検すればよいのではなく?w
さて、タイムパラドックスはあるのか?という点ですが、
まぁ、そもそもこの映画の世界は「徐々に波として現代に押し寄せる」なので、そういうものだと言われれば、あまり矛盾摘発もできない気はします。
ただし、上述したように、実は一番の原因って「蝶を踏んでしまった」というバタフライエフェクト的な点ではなく、「液体窒素銃が故障していた」点ですよね。
なので、実はタイムトラベル先としては、TAMIで数日前に戻れるようにして、液体窒素銃だけこっそり故障しないようにしておけばすむ話ではあるように思います。
※TAMIが6500万前しか戻れない、みたいなことは言っていなかったですよね、、
映画のフォーカスする点として「蝶一匹で世界が変わる」というのを伝えたいので、そこに注目するというのは分かるのですが、冷静に考えたら、本当の根本的な原因はそこではなかったので、もう少し効率的な方法もあったのでは(笑)
数日前なら、タイム・ウェブの干渉もないので、「スリングショット」的な話もいらないですしね。
「バタフライエフェクト」 「風が吹けば桶屋が儲かる」
野暮なツッコミは良いとして、面白い点は、この「バタフライエフェクト」を取り入れている点にあります。
バタフライエフェクトとは、『ほんの些細な事がさまざまな要因を引き起こした後、非常に大きな事象の引き金に繋がることがあるという考え方』です。
『ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか?』という有名な話がありますよね。元々は、1972年に、気象学者エドワード・ローレンツ氏がアメリカ科学振興協会で行った講演の名前なのですが、その後も、この話はよくカオス理論における予測困難性として扱われています。
映画『ジュラシックパーク』でも、マルコム博士がカオス理論を語っていますが、まさに「些細な変化が大きな変化に」ということです。恐竜を蘇らせたら、なにか生態系に大きな変化が訪れる、みたいなところで話していましたよね。
◆カオス理論登場!ジュラシックパーク1作目のネタバレ徹底考察はこちら!!
また、これは日本でも同じようなことわざが古くからあります。
「風が吹けば桶屋が儲かる」です。
・風が吹くと土ぼこりがたって目に入り盲人が増える。
・盲人は三味線で生計を立てようとする。
・三味線の胴を張る猫の皮の需要が増える。
・猫が減るとねずみが増える。
・ねずみが桶をかじるから桶屋がもうかって喜ぶ。
ということですw
なんかもうビジネスの先見性みたいな話になっていますが、例えとしては分かりやすいですw 要は、蝶のはばたきひとつ変わるだけで、こんなにも生態系は変わるんだよ~ということを伝えたいのが、本作品の真意だったのです。
あれ、ちょっと待てよ、蝶ってあの後……(あっw)
途中、「虫は卵を産む、ミドルトンは虫を殺したんじゃない、進化を壊したんだ」という台詞がありますが、あの蝶の卵でこんなにも生態系が変わってしまうんですよね。
この原作は1952年ですから、勿論、映画『バタフライエフェクト』もないですし、「バタフライエフェクト」という言葉すら存在しない時です。そう思うと、なかなか原作は昔から鋭い点でSFしていたんだなぁとも思いますよね。
というわけで、CGは果てしなくB級映画ですが、ストーリーはまぁ面白いじゃないかという今作。
というところで、しめたかったのですが、最後に一つ超大事なツッコミをして終えます。
恐竜ハンティングは、恐竜が5分後に火山で死亡するとわかっているからOKでした。
じゃあ、蝶もどうせ5分後に死ぬんだから、あそこで踏みつぶされても変わんなくない!?まさか、あの急激な火砕流を避けるほど猛スピードの蝶ではあるまいし。。。
ということでwww
終わりますww
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