テレフォーマー映画『レッドプラネット』のネタバレ感想で徹底考察!キャラは皆チャラいと評価?
エイミー暴走と謎の昆虫、迫るタイムリミット…。
なぜ酸素増加や虫の存在が検知できないのか?
トリニティ様も出演した惑星サバイバルSFをネタバレ解説!
いざ、SFの世界へ…!
レッド・プラネット のネタバレ感想・考察・徹底解説 (Ryo)
本日は、2000年公開のSF映画『レッド・プラネット』について、ネタバレ徹底考察!
9項目で徹底解説します!
トリニティ出演の火星へのテラフォーミング系映画!
火星へテラフォーミングするぞ!的な映画はいくつかありますが、この映画は2000年公開なので、中でも割と初期の作品だと思います。
出演はヴァル・キルマーとキャリー=アン・モス。
キャリー=アン・モスといえば、2021年も4作目が出て話題を呼んだ『マトリックス』シリーズのトリニティですよね。実はここでは船長役で登場。
※彼女が船に乗っていると、なんかマトリックスっぽく感じるのは自分だけ?w
ヴァル・キルマーは『バットマン・フォーエバー』や『トップガン』シリーズで有名な俳優です。他、『プライベート・ライアン』や『ブラックホーク・ダウン』に出演していた、なぜか軍人役が多いトム・サイズモアも。結構豪華キャストなんですよね。
監督は、CM界では受賞多く有名らしいアントニー・ホフマンで、今作が映画監督としては初めての作品のようです。
全員チャラい!?パッとしないキャラクターたち
さて、ストーリーの考察に入る前に、ひとつ言いたいことがあります。
展開はまぁまぁハラハラして面白いのですが、なんといっても、
登場人物が魅力的じゃないw
簡単に言うと、皆チャラいんですよね。
ただでさえ宇宙服来ている描写が多いので表情見えづらいのもありますが、性格やキャラクターも似ていて、印象的な登場人物が正直一人もいません。
顔も似ていますし、どうみても学者じゃないだろ!みたいな雰囲気の方ばかり。
さっと振り返ってみます。
● ロビー・ギャラガー(ヴァル・キルマー)
エンジニアで整備士。性格に難あり。終始チャラいアメリカンヒーロー。
● ケイト・ボーマン船長(キャリー=アン・モス)
(トリニティの経験を生かして)船長に。指揮官として皆を統率。
● クイン・バーチナル(トム・サイズモア)
民間人。世界的生物工学者。うぬぼれ屋。
● バド・シャンティラス(テレンス・スタンプ)
主任科学将校。最年長。宗教的?信心深い。第1の犠牲者。
※ちなみに、実は『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』では、フィニーズ・ヴァローラム役(共和国元老院の議長)で登場!!
● チップ・ペテンギル(サイモン・ベイカー)
火星地球化の専門家。元予備要員。自爆特攻で死ぬ格好いい男。
● テッド・サンテン(ベンジャミン・ブラット)
副操縦士。短気だが優秀。途中で崖から落とされる可哀そうなキャラ。
● エイミー(AMEE)
海兵隊から借りた地形探索ロボットのエイミー。軍用モードになると危険だ。
皆さんは、何人覚えているでしょうか。。
主人公のロビー・ギャラガーは一応覚えているとして、他がほんと印象ないんですよ。。笑
他にも宇宙服を着たままの作品って沢山ありますが、ここまで印象ないのは、なぜなんでしょうかねw
チャラいといえば、『アルマゲドン』も似た路線ですが、もう少し印象的なんですよ。うーむ。
「仲間を置いていけない…(とはいってもやっぱいいや笑)」
さて、舞台は2050年。地球は深刻な環境汚染のせいでマズイ事態ということで、火星へテラフォーミングを計画中。そこで、極地に藻を送り込むことで酸素を作り出せないか実験していたんですね。
しかし、2050年、順調に増えていた酸素レベルが突如減少し始めたので、先述した6人の乗組員と探査ロボットが火星へ向かいます。
この道中では特になにも起きず、キャラクター紹介もかなりさらっと。
AMEEの外見が結構レベルが高いので、その見せ場だったのかもしれません。
反逆したら怖そうだろ―?っていう布石のような気がしましたw(
さて、火星基地“ハブ”に向かうべく、着陸しようと思ったところで、太陽フレア発生!
船長以外の5人は非常脱出し、火星へなんとか不時着。
しかし、着陸の際に重傷を負ったシャンティラスはここでリタイア。
「置いていけない」と言っているギャラガーも、口ではそういうものの、置いていく…笑
この人生きたままだったから、最後にちゃっかり登場するパティーンか!?
と思ったら、そんなことなく死んでいましたw
お粗末!!!www
タイムリミットは酸素の残量。7時間半で脱出できるか?
この物語の一つの主軸は「タイムリミット」にあります。
言うまでもなく、酸素の残量です。
火星は地球のように酸素があるわけではないので、宇宙服なしではすぐに死んでしまう。この映画では「残り7時間半」というリミットを最初に突き付け、それまでに火星でないとゲームオーバーだよ~というシンプルなプロットなのです。
まずはハブへ向かいますが、原因不明の攻撃を受けたのか、破壊されています。
OH, NOOOOOO!!!
絶望的な窮地に陥った4名のうち、サンテンとペテンギルは 、崖の近くへ移動し、言い争いを始めます。そして、ペテンギルはサンテンを崖から突き落としてしまいます。
ギャラガーとバーチナルに合流したペテンギルですが、サンテンは自殺したと嘘をつきます。
このあたりまでは、王道?的かもしれませんが、結構面白いなぁと思いました。
無慈悲なタイムリミットと逃げ場のない葛藤の中で行われる内輪揉め。
スリリングな展開と人間ドラマの葛藤がなかなか良いです。
一方のトリニティ、じゃなくて船長は、母船で死にかけていましたが、なんとか生存(スゴイな!)。不時着したクルーたちを助けるべく、地球との連絡を取り始めます。
母船から救いの手が来るのか?
全員脱出できるのか?!
おお!!?!
酸素増えていることくらい、地球からでも分かるのでは?
映画はまだ中盤くらいですが、タイムリミットがやってきます。
お、思ったより早いな…
時間がもう無い。。。
ということで、
ギャラガーはヘルメットを外します。
しかし、なんと呼吸ができるではありませんか。
なんということだ!!
火星で酸素を作り出す実験をしていましたよね。
それが成功していたんだ、という展開なわけです。
ここで、ちょっと「およよ!?」ってなります。
というのも、そもそも「酸素レベルが低くなっている」ことを検知したからこそ、彼らは火星へ送られてきたんですよね?
で、現場にいざ来たら「酸素ありますよ」って、どういうことなんだ。と。
ここの時点であり得るストーリー展開は二つしかないはずです。
①彼らが火星にやってくるまでの半年間の間に酸素が増えた。
しかし、それを何らかの理由で検知できずにいた。
②そもそも酸素は減っていなかったが、上層部がなんらかの理由で意図的に嘘をついていた
大体の人はおそらくそう考えるはずですよね。
しかし、ストーリー展開上、ここで上層部がのたうち回るような展望は見えてきません。
ということは、なんらかの理由で検知できなかったということなのか?とか、色々と謎がモヤモヤしてくるんです。
しかし、この映画ではそこに全く触れないまま終了してしまいます笑
ここは、不満ポイント大量ゲット♪で間違いなし。
物語の前提をひっくり返すどんでん返しでありながら、理由の説明がないんですからw
エイミー暴走!パニックに陥るサバイバルバトル!
さて、その後、船長ボウマンは、ヒューストンとの通信に成功し、あと31時間で船が軌道から落下することを告げられます。ボウマンも脱出の危機。
ギャラガーたちは、なんとか母船と連絡を取るために、ハブから数キロ先にある探査機へ向かいます。その無線を使って連絡をしてみようじゃないか、ということです。
だがしかし!
ここで探査ロボットのエイミーがやってきて、人間たちに襲い掛かります。
これは、クルーたちの会話を聞き彼らを敵とみなし、軍用モードに切り替わったという設定らしい(太陽フレアで故障した?という意見もあるよう)です。おかげさまで、バーチカルは肋骨を折るという重症に。
脱出サバイバルのストーリーかと思ったら、突如ロボットの叛逆ドラマになります。
まぁ、物語で大きなインパクトがなかったから、映画的にはこういう「絵」が必要だったのではないかと思います。
ただでさえ地球に還れるか分からない中、ロボットの奇襲も受ける一行。
※なぜかロボットは逃亡。というかなんで今のタイミングになって出てきたのだ…?
翌朝、なんとか通信機を作ってボウマンと通信することができ、ロシア調査船が残された場所へ向かうよう指示。そしてその探査機を再始動させることで脱出するしかないと告げられます。
この後、エイミーが3人を追ってきていることに気付かず、再び襲撃を受けます。
藻⇒昆虫⇒酸素。基地を破壊したのは犯人とは!?
砂嵐がおさまった後、襲われたバーチナルをみますが、死亡。
しかも、、、
なんと、死体から大量の昆虫が出現!!
ロボットに加えて、新しい敵がここにきて登場w
どうやらこの虫が、基地を破壊した犯人のようです。虫は宇宙服をも食べつくすという脅威の殺傷能力を持ちます。
藻が繁殖した影響で誕生したっぽいですが、なぜこんな「生命」が火星にいるのかの説明はありません。
むむむ!?
酸素があったのはなぜ?という謎の答えがこの昆虫?
昆虫がこの半年間に増殖したとしても、なぜそれを検知できないのでしょうか?
「酸素が増えている」ことが分からなかった「謎」の答えにはなっていないですよね?
いや、この昆虫にとっておきの謎があって、うまく伏線回収があるのか、、、?
と思いきや、最後までなんの説明もありません笑
なんで酸素増えていること分からなかったんや!って感じですよね。
科学考証に基づくとかあらすじに書いてありますが、そもそも火星の大気の状況って地球から分かりますからねw あんな火星全体どこでも呼吸できる程度になっていたら、分かると思うのだが、、、NASAがこの映画が非科学的であると断言したのはこのへんでしょうか。
このストーリー展開上、非常に大切なところなのに、説明がないので、モヤモヤしてしまうんですよね。うーむ。
※ちなみに似た題名の映画で似た舞台で似た昆虫が、、、(
自爆特攻で死滅!?この後、昆虫は宇宙船を食い尽くす…
さて、物語はまだ続きます。
ロボットの次は昆虫、ということで、こやつが大量に襲い掛かってきます。
勇敢なるペテンギルは、酸素を発生させる点に目をつけて、自ら自爆することで大爆発を起こします。なかなか賢い!!w
ギャラガーはロシアの調査船に戻りますが、バッテリーが使えない!
そこで、エイミーと戦って、バッテリーを奪うことにします。
なんと!こんなうまい感じに収集されるとは!
ちなみに、AMEEとのバトルは、2000年公開の映画にしては結構クオリティ高いなと思います。
二足歩行になったり四足歩行になったり、こういうメカが好きな人はハマりそうな風貌!
母船に戻ったギャラガーは、(実は意中の人だった)ボウマン船長と合流し、採取した昆虫の調査を開始。
さあて、一体どんな昆虫なんだろ♪
こいつが酸素生み出す便利なツールになったりして♪
なんていうワクワク感が醸し出されていますが、、
いや、
だから酸素増えていること、
地球から分かるやろ!w
昆虫がいることも、分かるやろ!!
※※※【注意】なんでも食いつくす虫なので、カプセルや宇宙船も食いつぶします※※※
調査ミスに巻き込まれた可哀そうなクルーたちの物語
ということで、まぁまぁ面白い路線を走っていた本作品ですが、ちょっと肝心な謎が適当すぎてモヤモヤする映画ですよね。
単純に完全サバイバルムービーにして、いかにタイムリミットと戦うか?という筋でも良かったかもしれません。ロボットやらモンスターでパニックを演出したいなら、最初からそういうバトル路線の映画でも良かった気がします。
結論、「あれ、お前たち酸素減っている原因突き止める為に半年かけて行ったのに…呼吸できるレベルまで増えてましたって、、、事前調査ミスのとんでもない巻き込まれ事故やん!」という思いで映画が終わります。(ま、そこに焦点を当てた余韻残る映画でもないんですが)
まだ、最初から昆虫いることが分かっていて、採取を目的にした方がドラマあったかもですね。
ここで、せめてもう少しキャラクターたちにドラマやストーリーがあると、まだ帳消ししてくれるので面白さも残ったかもしれません。ただし、どうもチャラい人間たちばかりでのめり込むヒューマンドラマという感じはありません。
ま、深いこと考えずに、バタバタする展開が面白い!っていうところだけみれば、そこそこ楽しめるかもしれません。
それではまた!
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コメント
やりたいことを詰め込みすぎてコケてしまった感じがありましたね…
ただエイミーのインパクトは強かったです