衝撃の最後!怖いホラー映画と言われる『シックスセンス』は実は温かく面白いSF?
ネタバレ感想で徹底考察・解説!
実話?見える人が作ったって本当?伏線多数!コールはいつから気付いていた?キラはなぜ殺された?ヴィンセントにも見えた?続編は?
徹底考察します!
いざ、SFの世界へ…!
シックスセンス のネタバレ感想・考察・徹底解説 (Ryo)
本日は、SFミステリー、、、というより、サスペンススリラー映画として名作である『シックスセンス』についてネタバレ徹底解説!
公開が1999年なので実に20年以上が経過しているんですね。
今こそ振り返る 『シックスセンス』 21項目で完全解説!!!!
- ホラー映画としては2017年まで興行収入1位!?
- ブルース・ウィリス × 『A.I.』子役のあの子!
- アンナの無視=アメリカ映画あるあるの離婚間際夫婦っぽいw
- お会計・ホームビデオ・薬・一人分の食事・書斎のドア
- マルコム、本当に誰とも話していないのか?
- 医者と患者という関係をうまく利用したミスリーディング
- コールは、マルコムの正体に気づいていた!?
- 白い息=幽霊?しかし、すべてのシーンで出ているわけではない…
- テープの意味とは?ヴィンセントにも、死者が見えていた!
- 少女キラに話しかけてみることで変わった世界
- 感動!おばあちゃんのペンダントの意味とは!?
- 前半はホラー映画・後半まで見ればヒューマンドラマ
- 書斎のドアに戦慄!!死者は見たいものだけが見える?
- 母親とマルコム会話シーンは矛盾?実はこれもこじつけ可能!
- 幽霊はモノに触れらない!?マルコム目線の映画だった!
- ドアノブやシャワールームの鏡に映っていない!?
- 実はスゴイ!ラストがハッピーエンドになっている驚愕の理由!
- 左の脇腹には傷あり?シンボルカラーは赤だった!
- 娘を殺した母親は 代理ミュンヒハウゼン症候群 ?
- 実話?本当に幽霊が見える人がつくったってホント!?
- 続編はある?実は小説3部作があった!!
ホラー映画としては2017年まで興行収入1位!?
この作品は、ラストでのどんでん返しや伏線回収という意味で、非常に印象強く、いまなお語り継がれる名作です。小説でいう叙述トリックのような仕掛けは、見事にラストで回収されます。僕は中学生の頃に初めて鑑賞しましたが、その終わり方に思わず声が出ちゃうほどだったのを記憶しています。アガサ・クリスティーの某ミステリー作品に始まる”信頼できない語り手”の映画版みたいな感じですよね。いやあ、すごいです。
監督は、この作品で一流監督として脚光を浴びることとなった、M・ナイト・シャマラン。実はドクター役でちゃっかりカメオ出演しています笑
※ちなみに、ウィルスミス親子で作り上げたあのSF映画『アフターアース』の監督でもあります
また、公開日が1999年8月6日だったのですが、ちょうど監督の29歳の誕生日だったらしいです。これも第六感の導きとかなんとか。ってか、29歳って結構若かったんだなと驚き。
Rotten Tomatoでも86%の評価、そしてホラー映画としては2017年公開の『IT/”それ”が見えたら、終わり。』が公開されるまでの間、歴代1位の興行収入でした。
※ホラー映画というより、本当はヒューマンドラマなんですけどねw
ちなみに製作費は4000万ドルですが、興行収入は北米だけで2.9億ドル、全世界では6.7億という超大成功な大作でもあります。
ブルース・ウィリス × 『A.I.』子役のあの子!
主演は皆大好きブルース・ウィリス。『ダイ・ハード』『ジャッカル』『12モンキーズ』『アルマゲドン』などでも人気で、どちらかというとアクション俳優というイメージかもしれません。今回は優秀な小児精神科医ですので、なかなか彼にしては珍しい?役どころなのかもしれません。
また、天才子役としての評価を得たのが、今作のコール役で輝いていたハーレイ・ジョエル・オスメントです。彼は後にスピルバーグ製作の『A.I.』でも子役出演しており、その演技を確固たるものにしています。常に悩ましいような表情が秘密を隠しているように見えるのか、どちらの作品でも不思議な力を持つ存在という設定になっています。そして、どちらでも母親と衝突するシーンがあり、スピルバーグはこれを見て決めたのか?と思ってしまうほどw
さて、ブルース・ウィリス自身が、映画の冒頭からテロップで「この物語には秘密がある。どうかその秘密を未鑑賞の方には話さないでほしい」と告げたことでも有名な本作。一体どんな点が衝撃的だったのか。矛盾点なども見ていきます。
アンナの無視=アメリカ映画あるあるの離婚間際夫婦っぽいw
早速、ネタバレですが、この映画で一番びっくりな点は
マルコムは冒頭ですでに死んでいた
という点でしょう。
優秀な小児精神科医として、市民栄誉賞を贈られた版、妻のアンナといちゃついているところに、かつての患者であるヴィンセント・グレイが現われます。
彼は、10年前の少年期にカウンセリングをしましたが、「貴方は自分を救えなかった」を言い放つと、マルコムを銃で撃ち抜きます。そして自分も自殺。
冒頭はこのあと突然翌年の秋に飛ぶのですが、実はここで死んでました~という映画のわけですね。
※ちなみに、あの狂ったヴィンセント・グレイを演じたのはドニー・ウォルバーグ。真剣に役作りをするために、20kgちかく体重を減量したといいます。冒頭わずかな時点ではありますが、観客を掴むために取った彼の行動はさすが役者魂といったところです。
マルコムは既に死亡していたことで、冒頭からラストの間までのいくつもの伏線が回収されます。マルコムは幽霊だったんですね。
まず、分かりやすいのはアンナです。
なぜか、ずっと無視されていますよね。あんなに仲良かったのにどうしてあの晩からこんなに冷たい関係性になっちゃったの~?って感じですよね。
ただアメリカ映画ってよくこうやって夫婦が喧嘩しているシーンがやたら多いですし、冒頭でさりげなく「仕事熱心すぎて私のことほったらかし」みたいなことを笑いながらアンナが言っています。非常にうまいミスリードをつくったものだなと感心ですが、観客には「あ、なんかあって口をきかない関係になっちゃったんだな。。。」と思わせています。
さらに視聴者にそう思わせる要素がいくつもあります。
お会計・ホームビデオ・薬・一人分の食事・書斎のドア
まずは、レストランの会計シーン。
ここはラストの回想でも出てきたシーンですが、マルコムがレストランの席につくと、先に来ていたアンナはまったくマルコムの言葉をきかないばかりか、完全スルー状態。そしてお会計が来るとマルコムが触る前に、さっとお会計。「いい結婚記念日を」というセリフをいって去っていくのですが、初見では「本当に仲悪いんだな」とようにしか見えません。あれが独り言だったとは。
家の中でも伏線がありました。
結婚式のホームビデオを見ているシーンが、中盤とラストにあります。最初はなんで見ているんだろうな~、ちょっと前のこと思い出してきてるのかな~、みたいにみえるんですが、あれは、死んだ夫のことが忘れられずにビデオを回していたんですよね。
また、お風呂場には鬱病軽減?のための薬が置いてあったり、マルコムが帰宅した際には、テーブルにアンナ一人分の食事しかありません。新婚相手になる男性が車に乗って帰ろうとするときに話しかけても、無視されています。
極めつけは、書斎のドア。鍵がかかっています。
これも、マルコムが死んで、もう使わなくなったから(もしくは、忘れたいから)、鍵をかけていたんですよね。
ちなみに、ドアの前に机が置いてあるカットがラスト挿入されますが、こちらについて「死者には見たいものだけ見える?」というルールと関わるので後述します。
マルコム、本当に誰とも話していないのか?
さて、少し上述しましたが、騙されたことが分かる一番のシーンは「あれ、確かにマルコムってコール以外、誰とも話してないやん!」という点です。
ここがですね、もう巧妙すぎるんですよ。
初見では絶対に気づかないんですが、たしかに見返してみると、コール以外まったく話していないんです。
なぜこうも騙されるのか?
これは映画的にうまく見せている、につきます。
まず、コールが家に帰ってきたときに、母親のリンとマルコムが対面になって座っているシーンがあります。これは普通、「あ、母親と先生でいろいろ話した後なんだな」って誰でも思ってしまいます。
しかし、実際はリンとマルコムが会話しているシーンはありません。「あたかも話していたように見える」シーンがあるだけで、話していないんですよね。
コールが同級生にいじめられて病院に運ばれたときも、母親の後ろにマルコムがたっています。あたかも母親に呼ばれてやってきたようにみえますが、確かにそういうシーンはありません。よくよくみると誰も彼の存在に気づいていません。
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医者と患者という関係をうまく利用したミスリーディング
ただし、コールとマルコムの会話シーンについてはちょっと疑問の声も。
周りからみたらコールの独り言のように見えますが、誰も指摘しません。
コールの家にマルコムが初めてきたときや教会で話しているシーン、学校の校舎を歩いているシーンなど、さすがに周りからみてそこ一人だったら変だぞ、という場面が多いですからね。なんでたまたま周りに誰もいないんだ、という話にもなってしまいます。ここまでは作りこまれていなかった模様。
また、母親とマルコムが対面で座っているシーンで、マルコムは何も気付かないなんてあり得るか?というツッコミもありますが、これは後述の「死者はみたいものだけ見える」設定でこじつけが可能です。
死者にはいくつかのルールがあるようです。
この映画の素晴らしいところは、この「ルール」が最初は「マルコム先生が、コールという患者から症状を聞き出している」シーンにしか見えないところにあります。
医者と患者という設定を自然に活かして、とてつもない伏線を敷きまくっています。
更にさらに、その奥には「コールは実はマルコムが幽霊であることを、マルコムに伝えようとしている」という意味まで隠れており、これがまた鮮やかすぎる伏線回収なのです。
コールは、マルコムの正体に気づいていた!?
ルール①:死者はお互いが見えない
コールが泣きながら自分の霊能力のことを打ち明けある時に、この秘密を話します。
初見では「なるほど~そういう霊能力なのか~」くらいにしか思わないのですが、ここには大きな意味が隠れています。
それは、コールには「マルコムは幽霊」という事が分かっており、それをマルコムに伝えようとしていたということです。
あたかも、「コール目線では、一度に複数の死者が現われることはないですよ」「死者同士で争ったりしないですよ」ということを伝えたいようで、実はそうではないところが味噌ですよね。
確かに途中から死者が登場するシーンを観ていても、お互いに話し合っているシーンなどないですよね。そういう設定なんだな~ということで刷り込まれ、奥に隠れた意味に気づかないのです。
写真提供:アマナイメージズ
白い息=幽霊?しかし、すべてのシーンで出ているわけではない…
②幽霊が現われると室温が低くなる
これは、コール自身が言っていたことであり、また、何度かそういうシーンがあります。わかりやすいのは、コールやアンナが白い息を吐いている時です。たしかに「なんでそんな寒いんだろう?」って思うような時がありましたが、実はこれはゴースト(幽霊)が近くにいるときなんですよね。
ただし、これはやや条件付きのようです。
なぜなら、マルコムとコールはずっと一緒にいますが、コール自身ずっと白い息をはいているわけではないからです。
見ている感じですと、幽霊が興奮した際に、室温が低くなるというルールがあるようです。
人間は怒ったり興奮したりすると、体温があがりますが、幽霊はその逆、ということでしょうか。
テープの意味とは?ヴィンセントにも、死者が見えていた!
マルコムは、ヴィンセントも「寒い」といっていたことを思い出します。
ここも非常にうまいですよね。「寒い」=「ヴィンセントにヒントがある」という真相究明の路線に持っていくことで、マルコム自身が寒くしている要因の真相から逸らそうとしているわけです。
実際、そうやってヴィンセントのテープを聞いたとき、そこに新たなヒントが現れます。
それはスペイン語で「死にたくない」という誰かの声。
これは死者の声。ヴィンセントはコールと同じく、死者が見える力があったのです。
これでヴィンセントへの過去の診断情報がなにかの役に立つのではないか、と思わせるわけですね。
ここから、マルコムはコールに「幽霊の話をきいてあげたらよい」と提案。
少女キラに話しかけてみることで変わった世界
コールは、キラという少女に接近し、本当は彼女が母親に定期的に洗剤を入れられていたことで死亡したことがわかります。妹も同じように殺されたくないキラは、コールに証拠シーンがうつっているビデオテープを授けます。こうして、襲ってくると思っていた死者と交流し、彼らの思いを実現することができたのです。
ここから、次のルールが分かります。
③自分たちの満たされない思いがあった死者が成仏できずに、霊能力を持った人間の前に現れる
ということ。
とはいえ、校舎で首吊って死んでいる死者に対してどのような救いがあるのか気になるが、、(
死者を救って自信をもてたコールは、学芸会で主役をするようになり、そして遂には母親に真実を打ち明けるようになりました。
※学芸会で主役で来たのは、どもり癖を指摘されたカニンガム先生が弱みを握られていたので、コールに大役を任せた、という説もあるようです
感動!おばあちゃんのペンダントの意味とは!?
コールの提案する”Communication”に対し、最初はいつものごとくうんざり気味の母親。
しかし、おばあちゃんのペンダントの話をしたところで、母親の目つきが変わります。
ペンダント。
それは、以前コールが勝手に持ち出して自分の部屋の机の引き出しにいれたと母親が怒っていた件でした。しかし、コールは度々出てくるおばあちゃんからペンダントの話のみならず、いろいろと聞いていました。
一つは、以前リンがダンスの発表会でダンスしたとき、母親が来なかったと喧嘩したことがありましたが、実は、ちゃんと後ろでみていたこと。
もう一つは、いつもお墓の前でリンが「自分を愛していたか」と問いかけていたことに対して「毎日だよ」と答えていたこと。
この二つを聞き、リンは涙を流します。
コールの見たものは本当であること、そして亡くなったおばあちゃんの真意を確かめられたこと両方に感動し、リンは涙しますが、ここは心に来る名シーンです。
前半はホラー映画・後半まで見ればヒューマンドラマ
この映画は、前半だけ見ているとただのホラー映画です。
しかし、こうして全編みてみると、死者の温もりを感じます。
おばあちゃんは怖い幽霊として登場するのではなく、実は伝えたい事がある者たちの温かいメッセージがつまった幽霊として登場しているのです。
胸温まる深いヒューマンドラマでもあるんですよね。
ちなみに、ここで車の事故に遭った女性が血だらけでコールの後ろを歩いているシーンがありました。
ここで、さりげなく死者ルールに追加しておくと、④死者は死んだときのままの様子らしいです。
なので、実はマルコムもずっと同じ青いシャツのままであることがわかります。
勿論、途中で少し着替えているようですが、これは上からはおっていた、とも解釈できます。
書斎のドアに戦慄!!死者は見たいものだけが見える?
さて、最後の死者ルールがなかなかにまた巧妙なもの。
⑤死者は見たいものだけが見える
⑥死者は自分が死んだことを知らない
これについても、コールがマルコムに対して説明しています。
つまり、マルコムにも「見たいものしか見えていない」ということになります。
このトリックで映画として完成形に近づく(というより、こじつけが可能になる)のですが、一番分かりやすいのは、マルコムの書斎のドアです。
3回くらいマルコムが「あれ鍵閉まっているぞ」みたいにドアノブに手をかけて困っているシーンがあります。しかし、いずれもカメラがドアノブにアップされていて、その前になにかあるようには見えません。
しかし、ラストでマルコムが死んでいることを認識したとき、ドアの前に机があることに気が付きます。そう、実は机があるから開かなかったのに、マルコムにはそれが見えていなかったのです。なので”映画的にうまい”というわけです。カットによって使い分けているんですよねえ。
マルコムにはみたいものだけ見える。
机がある=書斎は使われていない=自分が死んだことになる
ということはマルコムにとっては見たくない事実。
だからこそ、ずっと目に見えていなかったわけです。
母親とマルコム会話シーンは矛盾?実はこれもこじつけ可能!
こう考えると、よく矛盾点として指摘される冒頭の「リンとマルコムが会話しているのおかしいよ」という声も、実は解決できます。
リンと話していたことは、マルコムの「見たい事実だった」といえるからです。
現実世界では、リンは誰とも会話せずにひとり頭抱えて椅子に座っています。
しかし、マルコム目線の世界では、あの書斎の前の机のように、リンがみえていなかったかもしれません。
※ここまでくると仮想現実系のSFですよねw なのでSFコラムとして掲載していますwww
あのカットはコールが帰宅したときに出現するシーンなので、コール目線の世界であって、マルコム目線とは異なる、ということがあり得るわけですね。
幽霊はモノに触れらない!?マルコム目線の映画だった!
また、より細かい伏線(証拠)をいうと、マルコム自身は物に触れているシーンがほぼないです。
車の運転ではなくコールと一緒にバスに乗ったり(実際はコールひとり)、教会や家のドアを開けるシーンがなく唐突に中のカットに変わっていたり、レストランで椅子を引くのではなくもとから引いてあったり。
なぜなら、そういうシーンがあると、他からみるとモノが勝手に動いているポルターガイスト現象のようになってしまうからです。
なので、基本的にモノには触れられない。
触れたとしても、それはマルコム自身が見たいものなので見えているだけであって、他から見たらそのものは止まっている、と考えられるでしょう。
ドアノブやシャワールームの鏡に映っていない!?
SFチックな世界になってきて、ちょっと難しいですねw
例えば、マルコムがペンでなにか書いているシーンがありますが、それもマルコムがそう書いているだけで、他から見たらただテーブルの上にペンが置いてあるように見えている、と考えると筋が通ります。あの映画は、あくまでマルコムという幽霊目線の映画なのですから。
また、マルコム自身が現実に存在していない、という伏線もあります。
まずは、マルコムとコールがキラの寝室に入るシーン。ドアノブに反射されているのが、なんとコールのみ!マルコムの姿がありません。現実にはいない証拠ですよね。
実は、アンナのシャワーシーンでも。実はこれ、鏡越しにアンナを見ているのですが、鏡に自分が映っていないんです。これをみて気付いた人はすごいですね。実在していない証拠としては美しい演出です。
実はスゴイ!ラストがハッピーエンドになっている驚愕の理由!
そして、この映画のすごいところは、ラストがちゃんとしたハッピーエンドなんです。
マルコム:
・ヴィンセントという救えなかった患者がいたから成仏できず⇒コールを救うことで成仏
・アンナに自分の気持ちを伝えることができずにいたから成仏できず⇒最後に伝えられたから成仏
コール:
・ずっと幽霊が怖かった⇒マルコムの助言で自信を持てるようになった
リン:
・息子と喧嘩することが多かった⇒打ち明けてくれた&受け入れることができて関係修復
ただでさえ衝撃的なラストなのですが、よく考えるとこれらを最後の10分ほどですべてうまく丸め込んでいます。ホラー映画の展開から、このハッピーエンドへの持っていき方がまた秀逸なんですよ。
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左の脇腹には傷あり?シンボルカラーは赤だった!
さて、ネットでも多くの疑問の声や矛盾の指摘があがって絶えない作品でもありますが、先程の「見たいものしか見えない」でほとんどはこじつけられますよね。
他にも、ネット調べてみると、色々と小ネタがあるようです。
まず、アンナが新しい婚約者?とキスしようとしたときに、マルコムが店の窓ガラスを割るシーンがありますが、逃げる際に左の脇腹を抑えながら走っています。
これは、撃たれた箇所に痛みが走っているのでは?というのです。
なるほど。。。
また、シャラマン監督によるとシンボルカラーは赤らしいです。「何らかの繋がりが、現実とゴーストの世界にあると痕跡を残している」と公言しています。
確かに、マルコムの書斎のドアノブ、コールのセーターや部屋のテント、お誕生日会での風船、娘を殺した母親が来ていた赤いドレスなど、要所要所で使われていることがわかります。
娘を殺した母親は 代理ミュンヒハウゼン症候群 ?
ちなみに、あの娘を殺した母親のシーンはなかなかゾワッとする怖いシーンですよね。
多くのネット記事では代理ミュンヒハウゼン症候群と言われていますね。
詳しい概要は調べていただきたいですが、要は子供や患者を自分で苦しめながら、自分で彼らを助けているフリをすることで「良き母親」を演じるらしいのです。アメリカでは結構前から話題になっていた社会的トピックらしく、当時それを持ち込んだのかもしれませんね。
シャラマン自身が演じたドクターも、コールの体にアザがあるのをみて虐待の可能性を示唆していました。これもまた、当時から話題になっていた母親の子供への虐待、いわば代理ミュンヒハウゼンのような症状を問題視していた背景がうかがえます。
それにしても怖すぎる。。あれはトラウマですw
実話?本当に幽霊が見える人がつくったってホント!?
他にも、ゴーストが見える人は、白い髪が混じっているという話も。
ヴィンセントもコールも、確かに白髪らしいものが入っています。
これは、監督によれば「霊感の強い人」は同じ特性を持っているから、ということらしいですよ。
監督と言えば、一時この作品が実話?とか言われることがあったらしいですが、おそらくその原因はどこかの番組で監督が言った言葉が発端のよう。彼の後の映画作品の宣伝の時に言った冗談のようなものが、「本当に幽霊が見える人がつくった映画?」という噂になってしまったようです。
そんなこんなで小ネタも多く、なかなか見ごたえがある映画ですよね。
続編はある?実は小説3部作があった!!
20年以上も前の作品ですが、今見てもスリラー的な楽しみの中にヒューマンドラマを味わうことができる名作です。
ちなみに、続編があると聞いたことあるので調べてみたのですが、小説で出版されているようです。
(1)『シックス・センス 生存者』 2000年
(2)『シックス・センス 逃亡者』 2001年
(3)『シックス・センス 密告者』 2001年
え、あの続きがあるの!?って感じですが、結構評価良いみたいですよ。
気になる方はぜひ!!
今回はSFコラムというほどSFではありませんが、霊能力という意味では該当しますかね笑
それではまたお会いしましょう!
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