2013年公開のSFゾンビ映画『ワールドウォーZ』のネタバレ感想で考察・解説!
つまらない・ひどいという声もあるが続編再開の期待の声も多数!
ps5やSwitchでも発売しゲームも人気!
映画と原作は全然違う?感染源は?薬局の男は?ネタバレ解説!
いざ、SFの世界へ…!
ワールドウォーZ のネタバレ感想・考察・徹底解説 (Ryo)
本日は2013年公開のSF(ゾンビ?)映画の『ワールド・ウォーZ』(World War Z)についてネタバレ徹底考察です!
21項目で徹底解説いたします!
- ブラッドピットが製作・主演を務める”A級ゾンビ映画”
- なぜ変わった?政治色や多様性のある原作とは全然違う!
- 製作費200億円!本来のラストシーンはエグ過ぎって本当?
- “Z”の二つ目の意味は?日本公開時にあったある出来事とは
- Nintendo SwitchやPS5でも発売!実はボードゲームもある!
- 元国連イケメン・優しすぎるメキシカン・謎の薬局男
- 気付いた?メキシカン両親、実はヘリ乗る前に映っている!
- お笑いシーン?希望の星のウィルス学者は、転んで死んだ。
- 元CIAエージェントの話はどういう意味だったのか?
- 自転車キコキコ事件!感染源は結局どこだったのか?
- 中東諸国から批判の嵐?韓国がイスラエルが舞台の理由は?
- 圧巻のゾンビタワー!発症まで12秒だが、原作では2-3日?
- どうやって?なぜ?民間機に隠れていたゾンビが謎過ぎるw
- 墜落後、WHO研究所まで行けたのは怪我人だから説
- Zが襲わない人間の共通点は”病気を持っている人間”だった
- 無計画!怪我人がB棟へ?暗証番号の電話危なくない?w
- あれは偶然?当たりの検体を一発で引き当てたのか?
- なぜペプシ?ペプシ映画と呼ばれる衝撃的な理由とは!
- もう一つのラストがあった?ブダペストの武器押収騒ぎとは?
- ゾンビ自体は消えない?これからがワールドウォーだった!
- 続編は再開している?休止状態なの?公開日は??
ブラッドピットが製作・主演を務める”A級ゾンビ映画”
監督はマーク・フォースター、脚本はマシュー・マイケル・カーナハンやドリュー・ゴダードが務めます。マーク・フォースターといえば『007 慰めの報酬』が有名ですね。最近では、トム・ハンクス主演の新作『A Man Called Ove(原題)』も監督を務めることで話題になりました。
ドリュー・ゴダードは、『オデッセイ』の脚本も担当されていました。先日、ベストセラー・ファンタジー小説『ネバームーア モリガン・クロウの挑戦』の映画化が決定し、彼が脚本を務めることになったことでも話題を呼びました。
本作の製作・主演はイケメンアメリカン俳優ブラッド・ピット。
ちなみに、本作の製作会社でもあるプランBエンターテインメントは、ブラピが設立した映画制作会社です。早速ネタバレ(?)ですが、こういうゾンビ映画って基本的にあまり有名俳優が前線にたつことってあまりなかったんですよね。どちらかといとB級映画というか、マニア向けの世界でした。
そこに、あのハリウッド人気俳優であるイケメンのブラピが主演をしたということで、ゾンビ系マニアには結構ビックリなニュースだったかと思います。
この作品はもともと原作小説があるのですが、ブラピは原作を読んで興奮したらしく、映画化したい!となったようですね。
なぜ変わった?政治色や多様性のある原作とは全然違う!
原作は、マックス・ブルックスの小説『WORLD WAR Z』(2006年)です。
しかし、実は中身はこの映画とはまったく違います。
人間がゾンビになってしまって人類がゾンビと戦う!という趣旨は同じですが、それ以外は映画向けにかなりの改変が行われており、原作の主軸とする政治やダイバーシティの視点はほぼないです。
とはいえ、映画の原案をつくったストラジンスキーの脚本を、マックス・ブルックスは一応認めているみたいですけどね。
どんな風に変わっているのかですが、実はいろいろ経緯がありました。
最初はわりと原作と似た構成だったんですよ。しかし、政治的すぎたり、ちょっと内容が暗めになるということで、大幅に変更が加えられました。
また、原作では、本映画のブラピのような英雄は存在せず、あくまで「ゾンビとの戦いを経験した人々にインタビューして書かれたオーラル・ヒストリー」という設定。なので主人公という感じの人間は存在せず、群像劇スタイルになっています。登場人物も様々であるのは勿論、アメリカやロシア、日本、ドイツなども登場し、各地で人々が凶悪なウィルスとゾンビと立ち向かう様子が描かれています。
「政治的」といいましたが、それは、原作はただのゾンビパニック映画ではないからです。イスラエルでの宗教の話が出てきたり、中東で核戦争に発展する話があったり、また、日本でもアイヌ民族や原爆の被爆者が登場したり、非常に多くのメッセージ性が込められている作品なんですよね。
そういった人間同士の葛藤も含めてゾンビとの戦いが描かれるのです。
決して、ブラピがワクチン開発して世界平和へ!なんていうストーリーではありませんのでご注意をw
製作費200億円!本来のラストシーンはエグ過ぎって本当?
そんな名作小説を映画化するにいたっても大変だったようで、まずは入札競争の時点でレオナルド・ディカプリオの製作会社であるアッピアン・ウェイとの戦いを経て、莫大な製作費をつぎ込むことになります。
その金額、なんと2億ドル!!
200億円です!
なぜこんな莫大なのかというと、これは決してCG映像などの影響で膨れ上がったわけではなく、撮り直しが多かったからです。特にラスト、本来はロシアでゾンビとの全面戦争予定だったのですが、これがあまりにもグロテスクということで配給会社からNGが出てしまい、急遽あの研究室でのシーンが追加されました。ここはまた後述します。。
ちなみに原作者のマックス・ブルックスは、2020年に未確認生物ビッグフット題材の新作小説『Devolution: A Firsthand Account of the Rainer Sasquatch Massacre(原題)』を発表しましたが、これがレジェンダリー・エンタテイメントによって映画化されるということも話題になりました。
レジェンダリーといえば、ハリウッド実写版『機動戦士ガンダム』の準備も行っているらしいです。『キングコング:髑髏島の巨神』のジョーダン・ヴォート=ロバーツが担当するとのことです。
“Z”の二つ目の意味は?日本公開時にあったある出来事とは
日本公開されるにあたって、ひとつ面白い出来事がありました。
それは、日本ではこの映画がまるで「ゾンビ映画ではない」ような宣伝がされていたからです。
あくまで、凶悪なウィルスと戦う主人公のディザスタームービーといった感じで、ゾンビをにおわせるようなフレーズは一切ありませんでした。ティーザー映像でもゾンビシーンは皆無。どう考えても隠しています。
おそらく、日本ではゾンビ映画と言われると流行らないだろうという予想があったと思われます。アメリカ人はああいうの大好きですけどね。
これは当時映画館で騙されたと感じた人は多かったのではないだろうか…。
ウィルスと戦うパンデミック映画といえば、スティーヴン・ソダーバーグ監督の『コンテイジョン』や、ダスティン・ホフマン主演の『アウトブレイク』などがありますが、こういうものをイメージすると残念なことになります笑
どちらかというとゾンビ映画なので『バイオハザード』シリーズ、ウィルスミスの『アイアムレジェンド』、『28日後…』などに近いです。ゾンビ映画の起源といえば、ジョージ・A・ロメオ監督の『ゾンビ(ドーンオブザデッド)』が有名ですよね。
ということで、タイトルの「Z」は「ゾンビ」を表しているわけですが、日本ではその「Z」もゾンビとは断定できないような表現で宣伝されるのでしたw
ちなみに「Z」は、英語ではアルファベットの最後。
「最終大戦」みたいな意味もあるのでは?という見解もあるようです。
Nintendo SwitchやPS5でも発売!実はボードゲームもある!
『ワールド・ウォーZ』はゲームでも有名です。
2022年4月、Nintendo Switchで『WORLD WAR Z』の日本語版が発売されたことでも話題を呼びましたが、もともとPS4、PS5、Xbox One、Xbox Series、PC(Steam、Epic Games Store)などで配信されていた、根強い人気ゾンビゲームなんですよね。
Nintendo Switchでは、500体以上にも膨れ上がる大群が登場してくるらしいですよw
もうまさに映画のあのシーンじゃん!みたいなことになっています。。
というか、原作から映画でもだいぶ趣旨変わっていましたが、映画からゲームになったことで更にただのゾンビ作品になりましたよねw
原作者は嬉しいのか、悲しいのか…
ちなみにボードゲームもあるみたいなので興味ある方はぜひw
元国連イケメン・優しすぎるメキシカン・謎の薬局男
さて、物語は、ブラピが家族のためにパンケーキを焼いているところから始まります。ブラピは元国連職員ジェリー・レインを演じています。
妻カリン、長女レイチェル・次女コニーと平穏な生活を送っていました。
※珍しく、この手のディザスタームービーで「両親が離婚していて、事件解決を導いた父親がかっこいいぜ!仲直り!」タイプではありませんでしたw
冒頭から早々にフィラデルフィアの街に現れるのがゾンビ。
(C)2012 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
開始10分くらい、一体なにが起こったんだという感じで惹きつけられる感じがあるのですが、早速ゾンビが現われるので、ディザスタームービーだと思っていた人は「ええ!?そういう系なの!?聞いてへんでぇ」とビックリ仰天のことでしょうw
とはいってもスピード感あるゾンビ映像はなかなかの地獄絵図。
冒頭からハラハラ展開となりました。
スーパーでは警官が普通にものを盗みます。薬局では、謎の男が銃を持って取り締まっており(笑)、娘の為に喘息の薬をあげます。あの男は一体なんの意味があったのだろうか。
(病人は病人のままのほうが実は安全ですよっていうこと言いたかったのか?)
ジェリー一家は、国連次長で友人のティエリーと電話して、とあるアパートへ避難。明け方にヘリコプターで救ってもらう作戦です。ここでアパートの部屋に一時的にメキシカン系?の方の家にとどまります。てっきり「お前なんか入れるかよ!」って断れる悲惨なリアルかと思ったらちゃんと受け入れてくれるメキシカン、やさしいな。(原作の多様性のある政治色をここに持ってきたのか?)
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気付いた?メキシカン両親、実はヘリ乗る前に映っている!
ゾンビを倒すために、手に雑誌を巻いたり、包丁を先っぽにつけて携帯したり、なかなかの軍人っぷり。って、元国連職員のはずだが、現場でいろいろ経験した、みたいなことを後で言っていたからその時に習得した知識なのか。うむ、そういうことにしよう。
いざ脱出時には、これまたゾンビが後ろから駆けつけてくる!
血が口に入ったので自分もゾンビ化するのではないかと危惧し、ゾンビになった途端に飛び降りることができるようにとっさの判断をしたブラピ、なかなかではないか。
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無事にヘリによって一家が救出されますが、実はさりげなくあのメキシカン家族の息子だけ乗ってます。最初「え、なんで両親置いて逃げてきた?!」と思いましたが、よく観ると実はブラピたちの後を両親は追いかけていて、ヘリが出るころに両親も映っているのです。子供だけ先を走っていたことから助かったので、なんかこの後大きな役回りになるのかな~と思っていましたが、ほとんど忘れ去られる青年だったのでした(
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空母に到着してから、ジェリーはこの事件の原因究明をお願いされます。
最初は拒否していますが、家族がおろされる可能性も考え、要請を受諾。
ということで、まずは在韓米軍基地へ。
若手ウイルス学者のファスバック博士と共に、感染源を突き止めるのです。
お笑いシーン?希望の星のウィルス学者は、転んで死んだ。
ファスバック博士は「自然は弱さを強さに見せようとする」「最凶と思われた部分が、実は弱点かもしれない」などと豪語し、こいつが世界を救うんだ!と思わせるほどの希望の星。
しかし、ここでまさかのお笑いシーンがやってきます。
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なんと、この博士、ゾンビを銃撃しようとしたところ、自らすっ転んでしまい、銃が暴発、自分にあたって死亡してしまうのです。
えええーー!!?!!?!www
ジェリーも後で「転んで死んだ」と真剣な表情。
ん???w
これは笑っていいのか?
映画館でアメリカ人がゲラゲラ笑っているシーンなのか??
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希望の星が一瞬でかき消える、という意味の展開だったとしても、なんでこんなコミカルに仕上げたのか分からんw
転んで死んだってwww
ジェリーも人が悪いなぁ。
元CIAエージェントの話はどういう意味だったのか?
ということで、現地基地に逮捕されていた元CIAエージェント・デイビットと会います。
彼は、北朝鮮に武器を売ったため逮捕されたらしいのですが、狂人扱いされているため檻のようなところに閉じ込められています。
そして、彼は北朝鮮では24時間で2,400万人の歯を抜いたと話します。これが「狂人」の所以なのでしょうが、実は感染防止の為だったのです。最初、こいつ何の話してんの?って感じですが、地球人類全員の歯を抜けば確かにゾンビになったとしても相手を感染させることができないので、食い止めるには有効な手段だったともおもわれるなぁ。。
他にも、エルサレムでは壁をつくって感染を防いだと話します。
エルサレムには、モサドの高官であるユルゲン・ヴァルムブルンがいるので、彼と会うと良いだろうと言い残します。
また、怪我をしていた兵士だけが襲われなかったという事象を聞かされますが、これもあとで布石だったことが分かります。デイビット、捕まっているただの変人だけど結構ヒントくれてるんだよなぁ。
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自転車キコキコ事件!感染源は結局どこだったのか?
さらに、ジェリーたちはゾンビが「音」に反応することもここで突き止めます。
これによって静かに行動すれば相手に気づかれないというテクニックを習得するのです。
って思っていたら、ジェリーが自転車乗るシーン、
早速キコキコ出してるやんかーー!!w
もっと静かにこいだ方がよいぞ!奴らの習性をつかんだんだから、もっと用心して行動しようや!
というか、音が大事っていう点、国連の友人に早く報告したほうがよくと思うのだが。。。
ちなみに感染源の話、原作では最初にZが発見されたのは中国だとされています。
しかし、映画化にあたって中国マーケットは見逃せません。中国からNGくらって上映できない事態は回避しようということで、感染源については結局うやむやになってしまいました。
よく考えたらジェリーは感染源を突き止めようと韓国に来たのに、いつのまにか感染源をつきとめるという使命はどっかへ行ってしまっていましたw
この辺で妻が何度か電話を入れて音を鳴らすハメになるのですが、レビューでは多く「妻がうざい」みたいなのが見受けられましたw
中東諸国から批判の嵐?韓国がイスラエルが舞台の理由は?
また、映画に登場する場所には意味があるようです。
マーク・フォースター監督は、イスラエルや韓国などの国家同士戦争の暗喩として、Zと人間の戦いの舞台にしたというのです。
言われてみれば、こういったディザスターの悲惨さを増すならばもっと有名で印象的な大都市にするのが多い気がしますが、敢えて韓国やイスラエルをピックアップしているのは、原作者の大事にしていた政治的な色合いを残しておきたかったのかもしれません。
伝説のモサド高官ユルゲンと会うことができたジェリーですが、どうやら彼は初めてZを報告した人間らしいのです。ここでラクサシャ?インドが発生源っぽいようなことも言ってましたが、詳細は不明。とにかく彼はゾンビに備えるべく、イスラエルに壁を築いたというのです。
この後、城壁内にいたイスラエル人たちが歌を歌い始めたことから、あのゾンビタワーのシーンになってしまうわけですが、実はこのシーンは結構中東諸国から批判があったようです。
あたかも、パレスチナとイスラエルが仲良くなって歌っている光景にも関わらず、そのノイズのせいでZたちが来ることになってしまったからです。
このことから、『ワールド・ウォーZ』の“Z”はシオニズム(Zionism)のZではないかという批判が来たり、親イスラエル的映画という批評も。場所が場所なだけに、彼らの和平の象徴である歌のせいで敵がやってきてしまう、というのは確かにちょっと危ない表現かもしれませんね。
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圧巻のゾンビタワー!発症まで12秒だが、原作では2-3日?
ロケ地はマルタ島らしいので、実際にエルサレムで撮影したわけではないようです。とはいえ、このゾンビタワーのシーンはかなりの迫力です。というか恐怖すぎる。大量のゾンビたちが昆虫の如く群れてタワーになっているあたり、本当にエグいw
鉄壁と思われていた壁の上からやってくるシーンはまるで『進撃の巨人』のようでしたw
辛くも逃げ切ることができたジェリーと女性兵士のセガン(ダニエラ・ケルテス)ですが、ジェリーはそこで瘦せほそった伝染病疾患の少年が一切襲われない光景を目にします。これもまた実は布石の一つでした。
(C)2012 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
ちなみに、その前でも、アルコール依存症の老人や傷痍軍人なども襲われないで避けられているシーンがちらっとうつっていました。
女性兵士、途中でゾンビに腕を嚙まれるのですが、咄嗟の判断で彼女の手を切断するジェリー、さすがすぎる。。この映画ではたったの12秒で感染してしまいますからね。ちゃんと数えた後にゾンビ化したらホラー映画だったんですが、そのまま生きることができました。
原作では、発症までは2~3日かかる場合もありました。なので、感染者が難民に紛れ込んでいたり、臓器移植で感染者のものが使われたりと、感染に歯止めが利かない原因になっています。今回は逆に速攻で症状がでるので、ある意味では厄介でないのかもしれません。
どうやって?なぜ?民間機に隠れていたゾンビが謎過ぎるw
なんとか民間機に乗り込んでカーディフ空港を飛び去るジェリーとセガンですが、機内でもパニックが!
なんと、機内にゾンビが隠れていたのです!!
ちょっと待った!
ゾンビ、どうやって隠れたんだ…
っていうか、なぜ隠れるっていう行動を取った?
というのも、彼らは基本的に獲物がいない限り、休眠状態になります。そして獲物がいる間はすごい形相で追いかけてきます。では、彼らにとって機内に隠れるという行動が合理的かというと、そうは思いませんよね。機内に入る途中で必ず誰かと遭遇して襲い掛かってくるはずだからです。仮に閉じ込められたとしても、近くの人間の音に気付いてドタバタするはずで、行儀よく隠れている意味が分かりませんw
どう考えてもおかしいんだよなぁw
犬が吠えていたので、途中まで犬が感染しているのかと思ったら、あれはただ機内の中に閉じ込められているゾンビに対して吠えていただけですよね。
このゾンビのせいで次々の後部座席の人間たちが襲われていきます。
逃げられない状況で襲われるとか怖すぎるやろ…
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墜落後、WHO研究所まで行けたのは怪我人だから説
ジェリーが飛行機に乗って「どこ行き?」って聞いたときに「ここが目的地です…」って答えていたフライト・アテンダントもゾンビ化しているシーンがありましたね。なんと残酷なことか…
「ここが目的地です…」という言葉、おそらくイスラエルが安全と聞いて集まってきたのでしょうね。大変なこっちゃ。ということで、ブラピのイケメン権限と国連次長の権威を利用して、目的地はイギリスに。
その後、手榴弾を使ってゾンビたちを空気圧の変化で放り出して一掃するところは、格好良かったですね。ま、ただあんなことしたらシートベルトとめるとか関係なく吹き飛ばされそうですけどねw
しかも墜落したのに、ジェリーとセガンだけ生き残っているという奇跡!!w
腹に部品が貫通して痛々しいジェリーですが、なんとそのままWHOウイルス研究所へたどり着くという奇跡!!
途中で墜落しているので、ただでさえ目的地まで遠いですし、
怪我もしている状態で進むのは遅いですし、
道中で必ずZと遭遇しそうですし。
ま、ちょっと色々ムリがあるような気もしますが、これもおそらくラスト改変の影響なのでしょう。
※ただし、実はこの時点でブラピもセガンも大けがを負っていました。
もしかするとそれが原因でZからは「病人」扱いされていたのかもしれません。
もしそうだったら結構綺麗な伏線回収ですが、実際どうなんでしょうね。
Zが襲わない人間の共通点は”病気を持っている人間”だった
ここからは、まるで『バイオハザード』のような研究所でのバトルになります。
これまでZに襲われなかった人たちとの共通点に、ジェリーが気づきます。
それは、病気を持っている人間です。
病気を持っていると、宿主が弱ったり死んでしまったりする可能性があることから、Zたちは病人を選ばないというのです。
韓国での傷痍軍人や、イスラエルでの伝染病疾患者にはそういった共通点がありました。
ジェリーはその仮説のもと、致死性の低いウィルス検体が必要と説きます。
この筋書きは急遽?入れた設定としてはナイスだったのではないでしょうか。
ま、そもそもゾンビ自体「死んだ体(細胞)が生きて動いている」という謎の理論なので、そこを指摘したら元も子もないのですが、一応それらしい解決策と伏線があったので納得。
検体はB棟にあるのですが、道中では既にZがたくさん。
どうやら生きた宿主が見つかったらすぐに飛びつけるように休眠しているようです。
今までずっと暴れているZしか観ていなかったのでちょっとここで違和感はありましたけどねw
無計画!怪我人がB棟へ?暗証番号の電話危なくない?w
ということで、ジェリー、研究所長、セガンがB棟へ。
って、セガン、けが人なんだから別の男が行くべきじゃないのか?!w
ま、銃を撃てるっていう意味で行くことになったのだろうが、観ているこっちが応援したくなるというより可哀そうに感じますw
しかも、所長とセガンは途中で失敗して戻るという情ない結果にw
てってり所長あたりは死んでくれると思ったのですが、どちらも悠々と生き残りました(おい
ようやく倉庫にたどりつきますが、そこの暗証番号をまさかの電話で伝えるという!
いや、音に反応するんだから危ないやっろぃいい!!!
この勢いでZが押し寄せてきて寸前のところでドアを閉めるんだな!?
と思っていたらZが来る気配なしw
おい、Zたち!
体力温存していたんじゃないのかあああw
というのは置いておいて、ようやく部屋に入ったジェリーは、手当たり次第に検体を箱にいれていきます。どれが本当に効くか分からないからですね。
そして部屋を出ようとしたその時、目の前に1体のZが…。
なぬぅぅぅぅう!!!!!
って思いましたが、よく考えたら、もっといたほうが臨場感あるなとも思ってしまった…
なぜ1体しかいないのだろうか。
あれは偶然?当たりの検体を一発で引き当てたのか?
そして、ジェリーは遂に自分に検体を打つことにします。
「家族に愛してると伝えてくれ」と伝えるジェリー。
と、この時にわずかに監視カメラが横に動きましたよね。
あのカット、てっきりあとで「これを打てばいいのか?」という質問に対して、監視カメラが動くというコミュニケーションを行う伏線なのかと思っていましたが、全然そんなことありませんでした笑
おそらく動きのあるものに反応するカメラ?なので、コミュニケーション取るのは無理ということだったのでしょうね。わざわざカメラが動くカットを入れなくても良いとおもいました。
無事に注射できたジェリー、堂々とドアを開けると、なんと無敵モードに変身!!
所長が言っていたように「透明」になることに成功し、Zたちが避けるようになったのです。とはいえ、別に本当に透明になったわけではないので、ぶつかるくらいありそうですが、綺麗に避けていく様子が絵的には格好いいのでOK!!
※なぜ一発で当たったのかよくわかりませんでしたが、おそらくあの部屋にあったのはすべてウィルスの検体なので、どれをうっても病人のようになったということなのでしょうか。でも、その後WHOがウィルスの種類を特定しているあたり、やっぱり偶然なのか…。
なぜペプシ?ペプシ映画と呼ばれる衝撃的な理由とは!
ここで、問題のシーン。
ペプシの宣伝タイムです!!!
ネットの噂だと思っていましたが、おそらく本当の話。
前述したようにこの辺のラストシーンは追加で撮影することになったシーンで、かさむ製作費の都合上、スポンサーとしてペプシに製作費を出してもらったのです。
そこで、ブラピが思いきりうまそうにペプシを飲むシーンが追加されたのだ、ということです。確かにどう考えても浮いてますよね、あのシーンw
もうCMにしかみえないww
しかもペプシをたくさん落として音を立てることでゾンビをおびきよせて道を開けるという、小道具にも利用されていますw
うーむ、まぁ、ブラピがペプシ飲むのは格好いいからいっか笑
もう一つのラストがあった?ブダペストの武器押収騒ぎとは?
このペプシ映画と言われる所以は、ラストは本来はモスクワでのバトルシーンだったのが配給会社からNGがでて撮り直しが発生したためです。
どんなラストだったかというと、「赤の広場」で国連軍とZ軍団が血生臭い激戦を繰り広げるバトルシーンだったのです。これがあまりにも残虐すぎて、NGになったというわけです。
これみてみたかったけどなぁ。
それこそ「ワールドウォー」って感じで絶対に盛り上がるシーンなのに!
もったいない。。
ちなみに、この撮影のロケ地はプダペストでしたが、ここでも一つトラブルがありました。
それは、”武器押収騒ぎ”です。
撮影に利用する武器類がロンドンから空輸されたのですが、なんと容易に実弾を発射できる状態だったのです。これにハンガリー警察の対テロ特殊部隊が捜索に入り、大量に押収したというのです。
これは、公開前に事件になったので映画としては「マイナスイメージ」になってしまった事件でした。とはいえ、上映する頃にはそれが原因で見ない、なんて人はあまりいないと思うんですけどねw
(C)2012 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
ゾンビ自体は消えない?これからがワールドウォーだった!
ということで、ワクチンが生成されたラストに。
WHOは、「天然痘とH1N1ウイルス」からとったワクチンを作成、世界中に配布しています。H1N1ウイルスとは、2009年に流行した新型インフルエンザウイルス(豚インフルエンザ)であり、聞き覚えのある方は多かったかもしれません。
現実世界では敵であるウィルスによって、人類が助けられる。
このシーンは、追加シーンとは言え、これもこれで社会的メッセージを感じる良い締めくくり方だなとも思いました。
ただ、あくまでワクチン代わりに注射するだけなので、ゾンビ自体は消えません。
彼らを殺しまくる必要があるので、「これからがワールドウォー!!!」というわけです。
同じく世紀末的なゾンビ映画の『アイ・アム・レジェンド』では、ダーク・シーカーにワクチンを打って救おう!という話があったので、こちらの方が救いようがある明るい未来ではあるんですけどね。
ということで、無事に家族と再会することができたジェリー。
いかにも続編があるような雰囲気で幕を閉じます。
続編は再開している?休止状態なの?公開日は??
ということで、謎が残りました。それはウィルスの出自。
中国ということができずうやむやにしたのは分かるのですが、それがわからないと無数に新しいゾンビが生まれるので、根本的解決にはならないですよね汗
韓国基地の村で起こったのか、ユルゲンが言っていたようにインドで誕生したのか。
この辺も含め、ゾンビとの全面戦争を続編で!という感じが満載でしたが、案の定、人気だったのですぐに続編の話が持ち上がりました。
何度か浮上しては消え、結局脚本や監督が交代しまくり、2019年には正式に頓挫してしまいました。一時はデヴィッド・フィンチャー監督になる予定もあったのですが…
ゲームの方では引き続き人気上昇中ですが、続編は今後現れることは無いのでしょうか。
今のところ、公開日も再開のめどもたっていないようです。
今後に期待ですね!
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