51年の『地球の静止する日』のリメイク版として2008年公開された『地球が静止する日』をネタバレ感想評価で徹底解説・考察!
つまらない?原作や小説との違いは?あの有名な呪文の意味は?ラストは納得?
ゴキブリ・虫型ナノマシンはスゴイ!徹底考察!
いざ、SFの世界へ…!
地球が静止する日 のネタバレ感想・考察・徹底解説 (Ryo)
本日は、2008年公開のSF映画『地球が静止する日』(原題: The Day the Earth Stood Still)のネタバレ徹底考察!
本日も17項目で徹底的に解説します!!!
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- 主人への告別(原作)⇒地球の静止する日(51)⇒地球が静止する日(08)
- 51年版との違い①:核兵器⇒環境破壊…メッセージが弱い
- 51年版との違い②:リメイク版クラトゥの意思が弱すぎる
- タイトル、クラトゥ、ゴート。あの日本作品にも影響を与えていた!
- “つまらない”と言われるのはラストの説得力とビジュアルの弱さ
- 謎の物体まで78分!テンポよく進む前半は結構面白い
- スターウォーズにも影響与えた呪文” クラトゥ バラダ ニクト “
- あれ、CGが甘い!?リメイク版のゴートの評価は…?
- 冒頭の雪山のシーンは意味は?なぜ80年待ってたのか?
- 胎盤のような宇宙服を解剖する、冷静すぎる医者!
- 超強硬姿勢!!無謀すぎるおばさん国防長官w
- イケメンに惚れた生物学者と簡単に捕獲されるゴート
- “人間は非理性的で破壊的。しかし、別の面もある”
- 教訓を伝える元祖宇宙人:地球を地球人類から守るため
- ゴキブリみたいな虫型ナノマシンの映像が圧巻!!!!
- クラトゥ「ノーベル学者よりウィルスミス息子の方が説得されるぅ」
- 地球人類ではなく一家族をみて意思決定を変える高度生命体
主人への告別(原作)⇒地球の静止する日(51)⇒地球が静止する日(08)
本作は、いわずとしれた1951年公開、SF映画の金字塔『地球の静止する日』のリメイク作品です。「の」と「が」を微妙に変えるあたり、『遊星よりの物体X』が『遊星からの物体X』になったのと似たアレンジですよねw
※ちなみに『遊星よりの物体X』も1951年公開!!
早速、原作や51年版との比較について考えてみますが、実は大元は小説なんです。
1940年のハリイ・ベイツのSF短編小説『主人への告別(Farewell to the Master)』、これがおおもとの原作で、1951年に、監督ロバート・ワイズ、主演マイケル・レニーによって映画化されたんですよね。とはいえ小説とも結構違うらしいですが。
ワイズ版は当時斬新な発想だったこともあり結構ヒットしたらしいのですが、2008年のリメイク作品はかなり不評です。というのも、51年版の大事にしていた部分を結構ガッツリ変えてしまったような印象だからです。
例えば、1951年版では、冷戦や核戦争という時代背景があるため、宇宙人たちは「核兵器製造の人類から、地球という星を守る」という目的で到来します。
しかし、リメイク版では「環境破壊を行う人類から、地球を守る」という目的に変更されました。これがちょっと動機として弱いんですよね。
51年版との違い①:核兵器⇒環境破壊…メッセージが弱い
そもそも、この51年版が大きく有名になったのは、当時「宇宙人が地球人類に教訓を与える」というメッセージのものがあまりなかったからです。ほぼ、この映画がそういった類のパイオニアではないでしょうか。
宇宙人=敵、奴らがきたら徹底抗戦だ!
みたいな作品が多く、それこそ『遊星よりの物体X』もそうですし、53年の『宇宙戦争』も同じです。(宇宙戦争もトムクルーズによって後ほどリメイクされましたね!)
原爆投下から間もない時代にこんな強烈なメッセージを残したので、社会的ヒットしたといえます。それをなぞって、現代の課題である「環境破壊」をテーマに持ってきたのでしょうが、これがどうもパンチが弱い。
環境破壊なんてそんなすぐに進まないし、なんで今なの?って感じですし、核兵器の方がインパクト強いです。確かに当時の核兵器だけでも1時間あれば地球はまっさらになるかもしれません。(もっと早いか)
環境破壊は、あまりにも宇宙人がやってくる口実として後付けした感じがしてしまい、鬼気迫る動機にならなかったんですよね。これが一つ、リメイク版の勿体ない点かと思います。
51年版との違い②:リメイク版クラトゥの意思が弱すぎる
また、最後に一家族のヒューマニズムをみただけで、ころっと意思決定を変えてしまうところも、不評ポイントの一つ。51年版では、科学者会議の意思を見ての判断だったので、やはり「たった一つの家族の人間感情で判断するのか!」とツッコみたくなってしまうでしょう。
クラトゥは高度な文明を持つ異星で決定した事項を、観客もよく分からない理由で却下しただけではなく、最終兵器すらも止めてしまいます。いつやめてもOKみたいな感覚で地球に来てたのかよぉ!と思ってしまうんですよね。ここは多くのレビューでもみられるので、ファンも初見の方も同様の感想だったのではないかと思います。
51年版の監督ロバート・ワイズは、2021年にスピルバーグ監督がリメイクした『ウエスト・サイド物語』(1961)や 『スタートレック』(劇場版第1作)、『サウンド・オブ・ミュージック』、『アンドロメダ…』など有名作品を多数輩出。
そんな監督が、「本当に宇宙人が来たら何が起こる?」というシミュレーションを初めて行ったのが今作というわけです。リメイク版とでは、時代背景が違い過ぎたのかもしれませんね。
その認知度はいろいろなところで確認できます。
実は日本の作品にまで影響を与えているんですよね!
タイトル、クラトゥ、ゴート。あの日本作品にも影響を与えていた!
異星人「クラトゥ」とロボット「ゴート」は、友好的な宇宙人としてその後も代表的な名前だったらしいですw
特にゴートは、結構見覚えのある方いるのではないでしょうか。
リメイク版でもさらっと名前出てきて、嬉しかった方もいるかと思います。
日本では『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』や『新世紀エヴァンゲリオン』の 第拾壱話のサブタイトル”The Day Tokyo-3 Stood Still”などでもみれますが、勿論、本作をリスペクトしての命名でしょう。
また、『PLANET OF THE APES/猿の惑星』では、磁気嵐に乱反射する通信映像の中に一瞬、宇宙服姿のクラトゥが見えるらしいですw
なんちゅう隠しキャラwww
あとは、鉄人28号とかマジンガーZも、ゴートの影響を受けていたりするのでしょうか。。。
そう考えるとゴートってかなりご先祖様ですよねw
出典:地球が静止する日 : 作品情報 – 映画.com
“つまらない”と言われるのはラストの説得力とビジュアルの弱さ
リメイク版の監督は、スコット・デリクソン。『ドクター・ストレンジ』や『エミリー・ローズ』でよく知られています。2022年の『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』では、製作総指揮にまわっていますね。マーベル最新作ということもあり、北米興行収入ランキングでは3週連続で首位を獲得したようです。
クラトゥを演じるのは、 キアヌ・リーブス。2021年に待望の続編として上映された『マトリックス レザレクションズ』などのマトリックスシリーズや「ジョン・ウィック」シリーズが有名です。
『マトリックス』のイメージが強いからなのか、クラトゥのように無表情のキャラクターがよく合いますよね。あんまりまばたきしていなかったり、歩き方も宇宙人らしいというか、結構細かいところまで乗り移ってる感があって良いなと思いました。
ちなみにキアヌ・リーヴスは、ネイティブハワイアン、中国、イギリス、アイルランド、ポルトガルの血を引いているという、超多国籍ファミリーの家系らしいです。アメリカンすぎない端正な顔立ちはそれもあるのでしょうか。
女性役ヘレン・ベンソンの方は、ジェニファー・コネリーが演じています。2022年は『トップガン マーヴェリック』にも出演していますし、数学者の映画で印象的な『ビューティフル・マインド』でアカデミー助演女優賞を受賞しています。(これもとてもいい映画!)
ヘレンが継母という設定ですが、その息子のジェイコブ・ベンソンを演じるのは、ジェイデン・スミス。まだだいぶ幼い、ウィル・スミス愛息ですね。『ベスト・キッド』や『アフター・アース』などでも出演しています。
出典:地球が静止する日 : 作品情報 – 映画.com
なかなか豪華なメンツを使っているのですが、上述したような、ラストでの押しの追わさと、SF的なヴィジュアル要素が少ないことから、あまり評価は高くないようです。
とはいえ、8,000万ドルの製作費で全世界の興行収入は2.3億ドルなので、超失敗作というわけでもありません。まぁ、原作のネームバリューもあるのでなんともいえませんが…(
謎の物体まで78分!テンポよく進む前半は結構面白い
前半は結構面白いです。
主人公?ともいえる女性ヘレン・ベンソン博士は、プリンストン大学で教鞭をとる地球外生物学者。細胞?みたいなもの教えているシーンがありましたね。
軍に勤めていた夫は1年前に死亡し、その連れ子であるジェイコブを育てていますが、心を開かないというのが現状。離婚夫婦の間の子供ではなく、継母設定というのは、現代の時代背景も踏まえてだったのでしょうか。王道ではない感じがしてこれはチャレンジングでしたが良いと思います。
緊急招集されて集まったところには、核物理学・天文学・地質学などの学者揃い。木星の外側で観測された謎の物体をどうにかしよう!という作戦会議が始まります。重力を無視してマンハッタンに来るタイムリミットは…
なんと78分!!
※車の中で黙っている暇あったら早く教えてやれ!ww
ええ、この映画あと78分をどうにかしようって感じで進むスピーディーな物語なのか!?って思いきや、そんなことはなく、トイレで息子に電話しているうちにもう時間は経過(女性警備員も携帯かしてくれ、って言っていたのはなんかよかったですが)。
出典:地球が静止する日 : 作品情報 – 映画.com
スターウォーズにも影響与えた呪文” クラトゥ バラダ ニクト “
もうおしまいや…
と思ったら、巨大な球体がセントラルパークへ降り立ちます。
球体は地球に衝突しなかったわけです。
球体の中はぐるぐるなにか周っているようですが、これはまるで地球のようにも見えますね。『スフィア』という映画で謎の球体が地球人を翻弄するSFがありましたが、それを思い出しますw
球体の中からは、人間の形をした宇宙人と、大きなロボット(=ゴート)が登場。しばらく見守っていましたが、動揺した軍の一人が発砲し、宇宙人が倒れてしまいます。危険を察知したゴートは一つ目から怪しい光(音波?)を発すると、すべての電子機器を停止させます。
ゴートの姿もですが、「電子機器を30分をとめる」という原作をリスペクトしているのでしょう。
宇宙船は、ワイズ版では円盤でしたが。
ここで、「クラトゥ バラダ ニクト」という異星語が表れますが、これも51年版で登場したフレーズで、暴れだしたゴートを止める緊急停止コードみたいなものらしいです。
この言葉は、その後もいろいろと転用されるようになり、有名になりましたね。リンゴ・スターも、アルバムのジャケットでパロディ化しています。
また、『スターウォーズ ジェダイの帰還』では、クラトゥ、バラダ、ニクトのエイリアンが登場していますw
あれ、CGが甘い!?リメイク版のゴートの評価は…?
ただ、こんな有名なゴートなんですが、リメイク版が公開された2008年にしてはちょっとCG技術が甘いような気もします。特に登場シーンは、なんか周りの光景から浮いているというか、あまりお金かけてないのかな?と思えてしまうような、ちょっとお粗末にみえるんですよね。
2008年って、もっとハイレベルなVFXがあったと思うんですよね汗
また、ここの物体到着シーンが前半では一番ビジュアル的に見せ場になるわけなので、もっとお金かけてほしかったなぁとも思ってしまいました。リメイク版では終盤で「虫型ナノマシン」が登場するんですから、前半でももっとインパクトある映像をつくるのはSF映画としての使命だったように思いますね。
さて、撃たれた宇宙人ですが、こやつがキアヌ・リーヴスというわけです!
イケメン宇宙人登場!!!!!!!
キアヌといえば、冒頭の雪山、1928年に謎の球体に接触しているシーンがありましたが、どうやらあの人間に宇宙人が乗り移っているようです。
冒頭の雪山のシーンは意味は?なぜ80年待ってたのか?
冒頭シーンとの繋がりについてはよく意味が分からないというレビューもあるのですが、簡単な話、ウルトラマンみたいなことでしょうか。
ハヤタ隊員が人間の格好をしていたように、クラトゥも人間の格好をすることで、地球人たちと円滑なコミュニケーションが図れると考えたのでしょう。
とはいえ、あんな雪山で待っていた理由は何なのだろうか?
環境破壊で溶けた一部(ここまで溶けたら地球人への危険信号として球体が現れる?)とか、なんか意味があるのでしょう。
また、80年前に乗り移ったのに、どうして80年前から警告しなかったのだろうか?とも思いますが、おそらく長いスパン、地球人類が環境問題にどう取り組むかを見守っていたのでしょう。クラトゥの姿は手に入れたので、いつでも最後通告はできるぞ、という状態を維持していたということでしょうか。
(とはいえ、冒頭はよく分からない謎ではありますw
もしかしたら、「おお!ネオ(救世主)おるやん!」と思ったのかもしれません。
胎盤のような宇宙服を解剖する、冷静すぎる医者!
撃たれたクラトゥが解剖されて人間だと分かるシーンは現代風にアレンジされていて良かったですね!解剖した結果「これは、、人間ではないか!」というゾクゾクした感じは好きです。
灰色の有機物質でできた皮。
まるでクジラのようだ、といっていますが、冷静に取り除く医者がすごすぎるw
得体のしれないエイリアンかもしれないのに、よくもまぁ淡々とできますな。
しかし、その皮も、宇宙人を覆う胎盤のような宇宙服だということが判明。
さらにその生命体は急激なスピードで進化し、あっという間にキアヌ・リーヴスになったわけですね。
※キアヌになった途端に年取るのは停止したらしい。人間とコミュニケーション取るのに的確な年齢と判断して止めたのだろうか。
とはいえ、登場時は透明人間みたいなシルエットでしたよね。
あのまま誰も撃たなかったら、いきなりキアヌに変身する予定だったのだろうか。
それもそれで皆から怪しまれて発砲されるだろうから、黙って人間の格好で首脳会議にやってきた方がリスクは低いと思うが、クラトゥはどんな計画だったのだろうか…。パラダニクトォォオ
出典:地球が静止する日 : 作品情報 – 映画.com
超強硬姿勢!!無謀すぎるおばさん国防長官w
そして、おバカな国防長官の登場です。
レジーナ・ジャクソン国防長官(キャシー・ベイツ)は、高度な文明を持つとされる異星人に対して、かなりの強硬姿勢w
戦略とか勇気とか通り過ごして、もう無謀すぎる!w
クラトゥ怒らせたらどうするつもりだよ!ww
相手の方が圧倒的な力を持つことくらい分かるんだから、もうちょっと謙虚に接さないとあっという間に滅ぼされてしまうぞ。
クラトゥは、大統領代理と名乗る国防長官に対して、国際連合本部で首脳たちと話したいといいますが、ここも突っぱねる。まぁ、要求を拒否するみたいな政治的なところはワイズ版も似ていますが、どうもこのおばさんがいうと相手を挑発しているようにみえてしまうw
そして、侵略をしにきたとしか考えないジャクソンおばさんは、遂にクラトゥに対して鎮痛剤を打って尋問をすることに。
イケメンに惚れた生物学者と簡単に捕獲されるゴート
しかし、ここでヘレンがなぜか(?)クラトゥを助けて、鎮痛剤の代わりに生理食塩水にすり替えます。おかげで尋問は失敗し、クラトゥは超人的能力によってすべてを見通して施設から脱走します。
ただ、なんで得体の知れない宇宙人をヘレンが助けようと思ったのかもよくわかりません。脅威と感じる点は同じなんだから、敢えて助けるメリットもよくわからない。
やっぱりイケメン★クラトゥに惚れてしまったのだろうか。
その頃、無人ドローンでの攻撃に失敗したアメリカ軍(ここのシーンはなにげに格好いい)は、ゴートを巨大な箱の中に閉じ込めますが、これもちょっと「ええ!?」ってなっちゃいました。
あんな巨大なロボットがすんなり箱に入ってしまうのかいっ!ww
ただ、いつでも虫型ナノロボットに変身できるので敢えて捕まった?とも読み取れますが、それにしても、なんか味気ないですよね。もっと暴れて戦闘するシーンがあれば、SF要素も増えたのに。
出典:地球が静止する日 : 作品情報 – 映画.com
“人間は非理性的で破壊的。しかし、別の面もある”
怪我をヘレンに直してもらったクラトゥは、Mr.ウーという同胞と会います。
なぜかクラトゥまで中国語で話しているのがちょっと面白いですw
周りにバレない為?かと思いきや、途中で英語に戻りますし、キアヌが一生懸命中国語を話しているのがなんだか笑えてしまった。どんな言語も話せますよ~みたいな感じを演出したかったのかもしれないが、あまり「すげぇ!」とはならなかった。。。
そんなウーからは「人間は非理性的で破壊的、説得は無駄だ」と説くも、「別の面もある」として、人間と一緒にいるのが好きになったのでこのまま残るといいます。
この言葉は後にクラトゥの心を少し動かすきっかけになったといえます。
次に、クラトゥは、ニュージャージーの人気のない森へ。
そこで湖から球体を取り出して触ると、世界各地に球体が現れて、動物のサンプルを地球外へと運んでいるのです。「ノアの方舟」的なシーンですね。
そして、ヘレンたちへ衝撃のメッセージを伝えるのです。
教訓を伝える元祖宇宙人:地球を地球人類から守るため
クラトゥは、地球を地球人類から助けるためにやってきたのです。
!!!!
地球上に様々な球体を出現させたのは、人間以外の地球の生物を保全するためだったのです。
シンプルな言葉ですが、地球は地球人のものではない、というのが痛烈に分かるフレーズです。これが51年当初は斬新だったというのは頷けます。今では珍しくないかもしれませんが、地球を守るために地球人を滅ぼすという設定は面白いと思いました。
しかし、ヘレンは勿論納得しません。ノーベル賞を受賞した経験のあるカール・バーンハート教授(ジョン・クリーズ)と会わせて、話をさせます。
部屋に着いた途端、一瞬で計算式を解いてみせたクラトゥに、教授もびっくり。こいつはやばいと思ったでしょう。しかし、代わりにクラトゥはバッハの音楽に感動。おそらく彼らの星にはこういった娯楽がないのでしょう。
教授は、生物の利他行為について研究しているので、ここで人間の本質を話します。
それは、クラトゥたちが太陽を失いかけたことで変化を遂げたように、人間も危機を知ってから変化することができる、というもの。
これから変わるのだ、と権威のある学者がいいますが、クラトゥは意志決定された内容は覆しません。結局説得は徒労に終わりました。
それはそうですよね、高度な文明が意思決定した決断ですからね!!
出典:地球が静止する日 : 作品情報 – 映画.com
ゴキブリみたいな虫型ナノマシンの映像が圧巻!!!!
ジェイコブが余計な真似をしまくるせいで、ヘレンは捕まり、クラトゥへの攻撃も開始することに。わがままだけであればいいのですが、結構レビューでも「うざい」という声が多いですねw
ゴートは、クラトゥからなにか信号をキャッチしたのか、ゴキブリみたいな虫型ナノマシンにバラバラと解体されていき、触れたものすべてを破壊して増殖していくという恐ろしいものに。攻撃すらすべて自分たちが拡大するために吸収してしまいます。
このSF映画において、ビジュアル的に臨場感あるシーンは、ここだけですね。
出典:地球が静止する日 : 作品情報 – 映画.com
しかし、ここはスゴかった!
トラック一台まるまる消えちゃうシーンとか、
サッカースタジアムが一瞬で消えちゃうシーンとか、
恐ろしや恐ろしや。
これが冒頭からあって、徐々に迫ってくるくらいの方が緊迫感あって面白かったんじゃないかなあ~とか思っちゃいました。せめて冒頭にあれ一発いれておくだけで結構楽しみ方変わったんじゃないかなと。最後の10分くらいだけVFX頑張った感じになっていましたw
クラトゥ「ノーベル学者よりウィルスミス息子の方が説得されるぅ」
ゴキブリナノマシンが迫るなか、ジェイコブは亡き父親を思って泣き叫んでいますが、、、
それどころじゃないぞお!!
クラトゥは「死というものはない、ただ形を変えるだけ」と答えて、なぜかジェイコブに少し心揺さぶられているよう。
むむ!?
ノーベル学者より、ウィル・スミスの子供の方が効果的か!?(
ヘレンが合流して、泣きながら抱きしめ合う様子を見て、クラトゥは更に心動いたようです。ウーの言っていた「人間には別の面がある」という言葉も思い出し、この危機を知ったことで変化する生き物だと信じ始めたのです。
そして、、、
なんとナノマシンたちを止めようと動き出します!
えぇえーー!?!!?
そんな、一家族の感情表現だけで意志決定変えちゃっていいのかああ!?!w
出典:地球が静止する日 : 作品情報 – 映画.com
地球人類ではなく一家族をみて意思決定を変える高度生命体
しまいには、ヘレンとジェイコブの体内に入った虫たちを取り除いてあげると、
そのままナノマシンの群れの中に突入し、球体にタッチ!
「クラトゥ バラダ ニクト」と唱えると、ナノマシンは停止して、球体も旅立っていきます。
※「クラトゥ バラダ ニクト」が使われたのは登場シーンではなくここか
あのワンタッチで、「地球人類やっぱり良いやつだから、まだ滅ぼさんといて」とでもボスに伝えたのでしょうか。
うーむ、突然すぎる…。
クラトゥの心が動いた理由も適当な感じがしますし、あのタッチだけで止められるというのもなんともお粗末です。勿論、ナノマシンの設定はリメイク版でのアイデアですからね、51年版にありません。
どうせなら、ヘレンにもっとぞっこんになって恋心から止めました、の方がまだ潔いですよね。その後処罰受けるかもしれないが、なんとかする、待ってろ!くらいの方が、いっそスッキリしますよ。
クラトゥの場合、常に無表情ですし、心が葛藤する様子もなかったので、突然最後にジェイコブとヘレンが抱きしめ合うのを見て心が変わる、というのはなんとも無茶なんです。
ということで、以上ネタバレ考察でした。
SFとしてのビジュアルの弱さ、
ラストでの押しの弱さ、
この二つがリメイク版を人気作品とすることができなかった致命的なポイントかなと思います。
途中までは結構面白かったので、残念無念。
あと、ジェイデンスミスは、なんやかんやまだかわいいですね!w
皆さんはどのように感じましたか?
それではまた!
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