破壊王エメリッヒの2008年映画『紀元前1万年』をネタバレ感想・評価で徹底考察&解説!
馬やマナクの動物、ピラミッドの時代考証はどうなのか。
エバレット役の女優は2010年1位!
大神の正体は何?
皆さんのレビューや評価も含めてネタバレ徹底考察!
いざ、SFの世界へ…!
紀元前1万年 のネタバレ感想・考察・徹底解説 (Ryo)
本日は、2008年公開のアドベンチャー映画『紀元前1万年』をネタバレ徹底考察!
※SF作品って感じじゃないですがエメリッヒ作品なのでw
9項目で解説します!
\31日間無料!いますぐ見れる!/
※動画視聴なら、U-NEXTがお勧め! 『紀元前1万年』も配信中!
エメリッヒの新挑戦、1億ドルの製作費をかけるも失敗…
さて、監督は、破壊王で知られる ローランド・エメリッヒ。
2022年7月にはアマゾンプライムで最新作『ムーンフォール』が公開されましたね。
エメリッヒといえば、『インデペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』『2012』といったディザスタームービーで有名です。
今回は紀元前1万年前という、彼にしては珍しい時代設定です。
早速ややネタバレぶったぎりですが、「1万年前」にフォーカスを当てた作品というよりは、「冒険活劇」「ファンタジー」という要素の方が強いです。
「1万年前の地球をエメリッヒの映像技術で見れるんだ!」
「ナショジオのような美しい光景が映画館で!?」
と期待した方が大勢いると思うのですが、1万年前らしい映像はマンモス(マナク)とサーベルタイガーくらいです笑
(C)2008 Warner Bros. Entertainment Inc.
なので、ファンタジー映画くらいの気分で見たほうが楽しめると思います。
撮影自体はかなりお金をかけたようで、1億ドルをかけています。
しかし興行収入的には失敗し、一般的にも不評レビューが多いです。
お金をかけただけあって、ニュージーランド、南アフリカ、ナミビアの世界三ヶ国で撮影を行っており自然はとても綺麗です。CGで蘇ったマンモスやサーベルタイガーは「毛筋一本までこだわった」とのことですので実際かなりリアリティがあります。
エバレット役のカミーラ・ベルは2010年「最も美しい顔」1位
そこでお金がかかった分、キャストはあまり有名な方を起用していません。
主人公のデレー役を演じたスティーブン・ストレイトは、ほかの映画でみたことありません。エメリッヒがポスターを見たことによって抜擢したみたいです。
(C)2008 Warner Bros. Entertainment Inc.
カミーラ・ベルは2010年の「最も美しい顔TOP 100」で1位に選ばれている女優さん。
2010年ですからこの映画の後。もしかしたら本作が影響したのかも?
デレー役よりはこちらのほうが有名そうですね(
実は『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』では子役で登場しています(絶対わからんやん笑)
ま、このランキングはそもそもアジア人が食い入ることで日本では有名になることが多いですが欧米ではそこまで重視されたものではないようです。所詮は主観ですし、ルッキズムの観点から最近は批判が多いという事を一応ここに補足しておきます。
また、かなり脇役?ですが、ナレーションはオマル・シャリーフ。
彼は、エジプト出身の俳優で1962年の『アラビアのロレンス』のベドウィン族長アリを演じたことで一躍有名になった方です。
1万年前である必要は?ファンタジー寄りの冒険活劇
さて、本作は上述の通り「1万年である必要あったの?」とツッコミが多い作品。
メル・ギブソンの『アポカリプト』など他にも古代をテーマにした映画はありますが、やはり単純に歴史的観点で比較するとこちらはファンタジー感が強め。
そもそも1万年前に騎馬民族がいたの?とか、ピラミッド作れるの?とか、時代考証もちゃんとしたのか不明です。みんな英語話しているのはどの映画でもそうなのでまた良いとして、ちょっと適当につくっている感じがしちゃうので不評コメントが多いのかなと思います。
いっそ超未来の地球とか、『ロード・オブ・ザ・リング』的な冒険映画の方が受けたかもしれませんねw
ストーリーも非常にシンプル。
突如恋人を奪われた青年が、最愛の女性を取り戻すために旅に出る…。
ゴールまでには多くの敵が待ちうけていた!というスタイル。
うん、やっぱり冒険ファンタジーでしかないww
前半のマナク(ヤガル族はマンモスのことをマナクと呼ぶ)捕獲シーンはなかなか臨場感がありました。
デレーがたまたまマナクをやっつけることができたただけで英雄扱いされたときも、心のどこかでただの偶然であることに葛藤しているなんていう姿も良かったです。
村の巫母は謎の預言者設定ですが、どうやら最後のマナクがやってくるときに部族に勇者が生まれるらしいです。そしてその勇者は青い目の少女と結ばれるというのですが、それがおそらくエバレットのことだろうということはすぐに推測できますねw
(C)2008 Warner Bros. Entertainment Inc.
4本足の悪魔とは?実際は6000年前から騎乗し始めた?
そしてある日、『4本足の悪魔』と呼ばれる騎馬民族たちによってエバレットなどの村人たちが連れ去られてしまいます。
1万年前って騎馬民族がいる時代なんですかね!?
実際、1万年前も前だとよくわからないことが多いみたいですね。
一般的には、6000年前ぐらいから、馬を飼育したり、騎乗し始めたのではないかと言われています。
また、世界遺産であるスペインのアルタミラ洞窟壁画では、クロマニヨン人により馬や猪、バイソンといった動物が描かれており、推定1万年前~約1万8000年前と呼ばれています。人間と馬が当時から身近な存在であることの示唆かもしれません。落石により外気から閉ざされており保存状態が良かったので発見できていますが、あまり情報を得られずらい年代でしょう。
※2万年くらい前から人類があんな絵を描けたことに驚きですけど。。。
北米の全てのウマ科が1万2000年前から1万1000年前にかけて絶滅したという痕跡もあるらしく、これには、人類が狩りつくしたのではないかという説や気候変動によって絶滅したという説などがあるようです。まだいろいろ分からないことがあるんですよね。
あと予告とかでさんざんサーベルタイガーの映像が流れてきたので『4本足の悪魔』と聞いて、サーベルタイガーだと思ったのは自分だけでしょうか笑
ものかげに隠れていたデレーたちはなんとか助かったので、いざ旅へ。
(C)2008 Warner Bros. Entertainment Inc.
なぜか恩を覚えているサーベルタイガーに拍子抜け
ここで巨大ガチョウ(?)やサーベルタイガーといった「敵」と遭遇してなんとか対応してくわけですが、このサーベルタイガーのシーンが個人的にちょっと不満足。
というのも、普通助けてもらった事なんて動物は意識しないでしょうw
(C)2008 Warner Bros. Entertainment Inc.
しかもそのあと別の村であったときも、なぜかデレーのことを覚えていて去っていくのです。そこはむしろ1万年前、動物界の一部だった人類という意味でもっと果敢にやりあってほしかったですねえ。うーむ。
それこそデレーが魔法使っているんじゃないかっていうファンタジー映画なんですよ。
そして都合良いことにその村では「サーベルタイガーと話すものは災難から守ってくれる」という言い伝えがあったので、みんなデレーのいうことを聞くように。
(C)2008 Warner Bros. Entertainment Inc.
いや、たまたまが重なりすぎやろ!w
1万年前にピラミッドがあるの!?いい感じに現れる「印」
仲間を引き連れて敵の拠点へ向かうデレーたち。
しかし、なんとそこにはあったのは、、、
ピラミッド!?!?!
謎過ぎです。
どう考えてもそんな前からあるはずがない!
もう1万年前という設定自体が実は嘘だったパターンを期待してしまうレベルです。
(C)2008 Warner Bros. Entertainment Inc.
ちなみに、ピラミッドは、クフ王のピラミッドとして有名なギザのものより古いサッカーラのものでも約4700年前(古王国の第3王朝ジェセル王の時代)と言われており、1万年前とは程遠いです。(デレーがエジプトまで歩いたとも考えづらい…)
※「ピラミッド」という言葉自体、ギリシャ人がつけたギリシャ語なので、適切な呼称か分かりませんがそれっぽいので
デレーは内部の労働者の中に潜入しますが、そこで消息を絶っていた父が、この文明の神に捕まって埋葬されたことを知ります。
※お父さん、ちゃっかり生きていましたっていう展開だと思っていたのに残念…。
そしてうまい感じにエバレットの手に「印」が表れて「救世主」として奴隷たちも信じ始めるのですが、それを警戒した警備員たちと争いに発展。
マナクがピラミッド背景で暴れまわるシーンはなかなか見ものです。
お金かけたんだな!って思うのはここのシーンですね。
マナクたちの迫力がすごいすごい。
これは映画館で見たかったー!!!!
(C)2008 Warner Bros. Entertainment Inc.
大神の正体は宇宙人だった?燃やしたものは宇宙船?
そして大神に槍を投げて命中!
って、結構な距離あったのにすごいな!w
いつから飛び道具鍛えていたんだ!?
さて、この大神の正体は何なのか?というのは多くのレビューでも考察されています。
そもそもこの映画が適当につくっていたら考察もなにもないのですが、一応考えてみます。
(C)2008 Warner Bros. Entertainment Inc.
一番有力なのは「宇宙人」説。
というのもラストで燃やされた布を被った大きなものがありましたが、あれが宇宙船ではないのか、というのです。確かにわりと大きかったですが、なにがかぶさっていたのかよくわかりませんでした。
ピラミッドのような超高度技術は宇宙人のもの、というのもよく聞く話で、そこから着想を得ているのかもしれません。先日の『ムーンフォール』のエメリッヒを見る限り、あながち外れでもなさそうw
大神の正体はデレーの父親?序盤からたくさん伏線があるが…
もう一つの有力説は、失踪した父親があの大神だったというもの。
ま、どこにも根拠はないですが、それだったら面白いよね、というだけの話。
確かに序盤からあれだけ父親が怪しい匂いをつくっておいて、結局なにも関連話が出てこなかったのはなんだかもやもや。お父さんが文明社会つくっちゃいました!くらいぶっ飛んでもいいテンションでしたが。
なんかあるある展開だからやっぱりやめた~って途中でなったような気もしてしまうレベルですが、きっとそうではなかったということを祈りましょうw
(C)2008 Warner Bros. Entertainment Inc.
超常現象は続く…弓矢で死んだはずのエバレットが蘇る!
そして最後にもう一つ謎現象が発生。
後ろから弓矢で刺されて死んだはずのエバレットが復活するのですw
しかも、序盤で登場したあの巫母のおばさんが死んだと同時に復活するので、なにか超常現象を起こしたようです。ラストに向けてどんどんとファンタジーになる映画でした。
(C)2008 Warner Bros. Entertainment Inc.
さて、帰宅したデレーたちは、もらった種でヤガル族の村で作物を育てることに。
デレーとエバレットも結婚して、新たな時代の幕開けというわけです。
めでたしめでたし。
ということで、考察は以上。
マナクあたりの映像を楽しむにはもってこいの映画ですので、ながら作業で見るくらいでも十分かもしれませんね。
それではまた!
\31日間無料!いますぐ見れる!/
※動画視聴なら、U-NEXTがお勧め! 『紀元前1万年』も配信中!
☑見放題作品が31日間無料で視聴可能! (期間中の解約なら無料!)
☑600円分のポイントプレゼント!毎月1,200ポイントがチャージ!
☑23万本以上の動画を配信中!(他VODにはないもの多数!)
☑映画館チケットもお得に!最新作はレンタル配信も!!
※無料視聴なら、Amazon Prime Videoがお勧め!『紀元前1万年』も配信中!
☑月額500円!定額制プランの料金が安い!(年額プランなら月額408円!)
☑オリジナル作品あり!(SF映画でいえば『トゥモロー・ウォー』が公開!)
☑他のプライム特典も利用可能!(配送料無料、音楽・書籍のサービスも!)
☑1ヶ月の無料体験もあるので安心!(期間中の解約なら無料!)
☆★☆Japan Sci-Fi登録はこちらから☆★☆
コメント